モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。44歳の彼女が、ファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。
はまじがずっと会いたかったという服飾ディレクターで、ミモレでの連載『好きな服を自由に着る!』でおなじみの岡本敬子さんを迎えての対談。今回は44歳のはまじが、人生の先輩でもある岡本さんとともに、これからの人生設計についておしゃべりします。
「シンプルなことをきちんとしていれば、嫌な流れって来ないのかなって」(はまじ)
岡本:お買い物好き以外にも、実は似ているところが多いのよね、私たち。
はまじ:嬉しいことにそうなんですよ。私、23歳で結婚して、今年で21年目です。敬子さんも20代で結婚されたんですよね。
岡本:私は25歳で結婚して、今年で……31年目!長くなりました(笑)。
はまじ:31年の間にケンカしたり、ギクシャクしたことってありますか?
岡本:なぜかぎくしゃくしたりケンカはないのよ。10歳離れてるから、若い頃は先生でも師匠でもありという感じでした。うちは子供がいないので、今はもうバディですね。
はまじ:何かの記事で読んだんですけど、敬子さんが会社を辞めようと思ったとき、ちょうど旦那さんも会社を辞めようとしていたって。
岡本:そうなんですよ。辞めるって話そうと思ったら旦那さんも『会社辞めようと思っているんだ』と。『岡本家どうする?』なんていいながらも、『いいんじゃない?』『なんとかなるでしょ』でふたりとも辞めました。
はまじ:なんとかなるでしょっていいですね。敬子さんは会社を辞めるとか、人生の転換期は悩みに悩んで決断するタイプ? それともパッと思いつき? どんなタイプですか?
岡本:私の場合、波が来たら一応乗っておくかっていうタイプで。ダメだったらその波から下りればいいだけだし。大きく転換しようと舵を切るとかそんな感じではなく、流れに乗ってるだけなの。会社を辞めるときもちょうど担当していたブランドが日本を撤退することになり、長年お世話になった会社ではありましたが、ちょうどいい区切りなのかなと思って辞めました。だから一大決心して悩んで悩んで、というのではなくてそろそろなのかなと。
はまじ:波に乗ってから違ってたなって後悔したしたことはありますか?
岡本:それはないかな。違ってたら下りるだけだし。
はまじ:なんだかタモリさんみたい! 過去を悔やんでも取り戻せないから反省もしないし、今を肯定して生きればいいというようなことをおっしゃっているのを聞いたことがあって素敵だなと思っていたけれど、敬子さんもそうなんですね。
岡本:そうかもしれない。確かに今が一番大事だと思っています。特にコロナ禍のような何が起こるかわからないときは一日一日が本当に大事。3.11のときから感じていたことではあるんですが。私はあと3年で還暦。だからそんなに回り道もしていられないから、波が来たら乗るんです。
はまじ:自分で決めたことをしっかり自分で責任を取れる人の考え方ですよね。そうじゃないと、何かあったときに誰かのせいにしちゃう。敬子さんは自分の選択に迷いがないんですね。悩んだり迷ったりすることって……。
岡本:ないですね。きっと子供の頃の母の服育のおかげで、つねに自分で選択することを続けてきたから、悩まないし、ほとんど相談をすることもないかな。はまじはどう?
はまじ:私も流れに乗るタイプかもしれない。普段からきちんと挨拶をして、感謝の気持ちを忘れない。お仕事をいただいたら一生懸命に努める。そうシンプルに過ごしていたら、流れに身を任せても間違うことはないって思っているんです。おっ!と思う流れが来て、自分は今動くときなのかなと感じたら、身を任せますね。
岡本:本当にその通りだと思う。シンプルなことって本当に大事。幼稚園で習った「嘘をつかない」「挨拶する」。大人になっても基本はこれさえ守っていれば円滑にまわるんですよね。今でも幼稚園の先生ありがとうって思います。
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