人と会うときやオンラインミーティングなどで大事なのは、上半身映え。英国王室のキャサリン妃研究家で、女性キャスターのスタイリングなども手がけるスタイリストにしぐち瑞穂さんに、印象に残る上半身の作り方を教わります。にしぐちさんが隔週でスタイリングを担当されているフジテレビ系「LiveNews イット!」のメーンキャスター、加藤綾子さんのコーディネートで解説します。


加藤綾子さんの上半身映えは「デザイン」でつくる!

上半身映えを目指すのには「色」も大事ですが、今回は「デザイン」について紹介したいと思います。
これはきっと実例を見ていただくと分かりやすいと思いますが、服のデザインによってその人の印象が作られるんです。

ひと口にデザインと言っても、全体的にトレンド感のあるデコラティブなものから、ワンポイントのさりげないもの、また襟の開きなどのシルエットだけで見せるものまでさまざま。デザインがあればあるほど、他人の視線はそちらに向かうので、アラはごまかせるとも言えますが(笑)、品良くという点では、さりげなくシンプルに、が理想ではないでしょうか。

そういう意味では、ニュースキャスター加藤綾子さんのスタイルは参考にしていただけると思います。デザインをうまく取り入れるコツは、「色が明るい場合にはデザインは抑えめ」、「色が控えめの場合にはデザインの効いたもの」を。洋服のポイントを1か所にすることです。そうするとバランスよく、品格のあるスタイルに見えるのです。

今回はその中で具体的に、部位別のデザインや、特徴的なデザインを例に挙げてご紹介します。

 


デザインを効かせる王道のアイテムは、襟元にポイントがあるクラシックなブラウス

ブラウス/Room no.8 (ルーム エイト)

まずは、襟のデザインです
バストアップスタイルとなれば、やはり一番目立つのは、顔に近い部分の洋服のデザイン。
簡単に言うと、襟が詰まっているときちんと感がアップし、逆に開いている場合はリラックス感やセクシー度がアップします。

たとえば、キャサリン妃もお好きなボウタイやスタンドカラーなど、首元の詰まったクラシックなブラウスなどはお仕事スタイルには便利ですね。
一方、もう少し気さくな印象を与えたい場合は、ボートネックやVネックなどの首周りが開いたニットなども便利。
デザインがシンプルな場合には、シルエットが綺麗なものを選ぶことも大事です。

また別の視点では、華奢な人には首元が詰まったものがベター。肩幅があったり胸の大きな人には、デコルテが美しく見える、ネックが開いたデザインがピッタリ。

ブラウス/ベアトリス(ファスサンファール)

加藤さんの場合はニュース番組ということで、胸元や肌の露出はなるべく控えているので、ボウタイやギャザーなど、どこかにワンポイントがあるデザインをよく選びます。

ヘアスタイルも、襟が詰まった洋服の時にはアップにするなどまとめて小さく、首元が開いた洋服の場合にはダウンスタイルにすると上品なバランスが保てます。
 

注目度を上げたいなら、トレンド感がチラリと漂う袖のデザインを活用

トップス/Room no.8(ルームエイト)

こちらは袖にポイントがあるデザインです。
まず最初に、視線は袖に向かったのではないでしょうか。

ここ最近のトレンドとして、袖にデザインがあるものが多く見られます。顔からも離れた手元なので、誰でも抵抗感がなく取り入れやすいというのもメリットです。

加藤さん着用のトップスも、まさにトレンド感のあるボリューミーな袖がついていますが、色はベーシックなブラウン系と抑えめなので、派手になりすぎません。

袖にアクセントがある場合、襟元はシンプルなデザインのものが多いので、加藤さんのようにダウンヘアが良いバランスですね。

そして完成したのが、三角シルエット!袖のボリュームのおかげで小顔効果もあり!
髪が多い、もしくはお顔がポッチャリめな人は、ヘアをスッキリまとめるといいでしょう。

 
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