〔ミモレ編集室〕の奏kanaです。
私は10歳から14歳まで社交ダンスを習っていて、30歳で再開した出戻りダンサーです。

子供の頃は、体を動かすのが気持ちよくて、新しいステップを覚えるのが楽しくて、競技会でメイクをしてもらうのがただ嬉しかった。

でも、大人になって改めて踊り始めて気付きました。

「社交ダンスって、ミモレ世代の婦人にぴったりの趣味なのでは?」


ミモレ読者の皆さんが社交ダンスに対して持っているイメージはどんなものでしょうか。

シニアスポーツ?
ウリナリ芸能人社交ダンス部?
映画「Shall we ダンス?」?


そのどれとも違う、社交ダンスの新しい魅力についてこの記事を通してお伝えできればと思っています。

 


1. それでは改めて、社交ダンスとは?


社交ダンスは、ヨーロッパの貴族たちの社交場で踊られたカップルダンスです。日本では明治時代に、外国との外交手段の一つとしてダンスが輸入されたと言われています。

他のダンスと比べたときの社交ダンスの特徴としては、以下のようなものがあります。

・男女ペアで踊ること
・簡単で覚えやすいステップ
・「リード&フォロー」で踊る

基本的なステップさえ知っていれば、初めて会った人ともすぐ踊れるのが社交ダンス。

世界で、日本で、コミュニケーションの手段として楽しまれてきた社交術であることがよくわかります。


2. 社交ダンスを楽しむ女性たち


ミモレ読者の皆さんにもお馴染みであろう、あんな人こんな人も社交ダンスを人生の楽しみにしています。

●漫画家 槇村さとるさん(63歳)
ダンス・バレエ・フィギュアスケートを題材とした作品を数多く発表。ダンスを始めたのは中年期以降。エッセイ等で社交ダンスの奥深さにはまっている姿が垣間見られます。

「Life is dancing. 健康、ダイエット、姿勢、ウォーキング、マナー、言葉遣い、ノンバーバルコミニケーション全て学べます。細胞活性スル」
『ババア上等!余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t』より)


●ファッションジャーナリスト 光野桃さん(64歳)
ミモレでもお馴染み、光野桃さん。
元舞踏家のお母さまの誘いでダンスを始めたのは中年期以降。エッセイの中でたびたびダンスの魅力について語っています。

「自宅でも毎日のレッスンを欠かさないだけあって、背筋は伸び、胸元はきれいに開き、首はすっと長く、まさに踊る人のたたずまいになっているのだ。顔の皺がなければ、とても七十代とは思えない。いや、むしろ年齢不詳、少女のような雰囲気が全身から漂っている。」
(『実りの庭』より)


ご紹介した二人の共通点は、ミモレ世代になってから社交ダンスを始めていること。例えばバレエのように、子供の頃から厳しい訓練を受けていなくても気軽に始められるのがポイントです。
 

3. 社交ダンスを通じて、コミュニケーションを学ぶ


①踊ること=パートナーとのノンバーバルコミニケーション
社交ダンスは男女のペアで踊ります。

事前に振付をしなくても踊れるのが社交ダンスの不思議なところ。その鍵は、「リード&フォロー」という考え方にあります。

「リード&フォロー」とは、ホールド(お互いに手を回すこと)から伝わってくる男性の「リード」をキャッチして、女性が「フォロー」して踊る、ということ。

これはいわば、言葉を使わないコミュニケーション。ダンスが上達するほどに、ボディランゲージや視線の動きに敏感になります。


②「大人の学び直し」としての社交ダンス
家庭でも職場でも、貫禄のある立場になっているのがミモレ世代。

一方、人生100年時代に突入したと考えると、まだまだ「学ぶ姿勢」が求められるのかも……?

新しい習い事を始め、「人に何かを教えてもらう」ことは、謙虚さを取り戻せる新鮮な経験となるはずです。
(私の先生は20代半ばで、職場であれば私が指導する後輩世代なので尚更です……)


③大人の社交場としてのダンスイベント
社交ダンス教室では、定期的にダンスパーティが開かれます。しっかりドレスアップして華やかなステージで踊るようなフォーマルなものから、ちょっとおしゃれな平服で参加して「Shall we dance?」して踊る気軽なものまで。一種の大人の社交場ですね。

私もそろそろ、社交場デビューしてみようかなと考え中……!

さて、いかがでしたしょうか。

社交ダンスは、スポーツであると同時に(もしくはそれ以上に)コミュニケーションを学ぶものなのではないかなと思います。

人生100年時代、体と心の健やかさを保ち、人と健全にコミュニケーションしていくために、皆さんもちょっと踊ってみませんか?

記事作成にご協力いただいた、オダケイジダンスアカデミーの中村公紀先生&大塩香澄先生カップル。二人ともめっちゃくちゃ可愛い!(引用元:オダケイジダンスアカデミー/中村公紀先生)

 

奏kanaさん

皆さんはじめまして。都内で会社員をしている奏(かな)です。
雑誌が好きで本が好きで漫画も好き…。子供の頃から筋金入りの活字の虫です。
洋服も美容も大好きですが、「ファッションor美容を楽しむ」よりも「ファッション誌or美容誌を読む」方が好きかも?
どうぞよろしくお願いします。


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