更年期と判断するには早すぎる!まずは「重篤な病気」を疑って
「女性は生理があるので、ある意味、血を見慣れているんですよね。だから不正出血があってもとりあえず様子を見てしまう。でも、これが危険なんです。
体がSOSのサインを出しているのに、それを無視してはダメ。更年期症状にも不正出血の症状は見られますが、だからといって自己判断するのは危険です。
まずは『重篤な病気』を疑うべき。病気による不正出血は決して見逃してはいけないことなの。だから今日は検査をしましょう」と福山先生は言うのです。
「え? 検査?」一瞬、血の気が引きました。更年期だと思っていたのに検査だなんて。
「検査って何の検査ですか?」
「まずは子宮頚がんの検査をしましょう」
ええ?子宮頚がん? その疑いがあるの?
先生から「健康診断は受けている?」と聞かれた時は、心の中で「しまった!」と。
“忙しさ”を言い訳にして、ここ5年ほど検診を受けていなかったのです。
「性交渉の経験があれば子宮頚がんの検査は毎年行うこと!」と厳しく注意されました。
今更ではありますが、女性の性周期の説明や子宮頚がん、子宮体がんの説明もしていただきました。
子宮頚がんとは子宮の入り口に部分にできるがんで、毎年1万人以上もの女性が子宮頸がんと診断されているとのこと。
ここ最近は20代の若い世代が増加していることもあり、「子宮頸がんは若い世代の病気」と思われがちですが、「それは間違い」と福山先生。
40〜50代の発症率も前年と比較すると横ばいで、一定量は“いる”ため、油断はできない病気なのです。
もうひとつ、考えられるのは「子宮体がん」。胎児を育てる子宮体部の内側にある子宮内膜に発生するがんで、実は子宮体がんの発症年齢は閉経後にグンと増え、50代で最も多いと言われています。どちらも決して他人事ではないんです。
早速、超音波を使って子宮を診ると「子宮内膜が厚いし、卵巣も腫れている」ことが判明しました。
内膜の厚さを測ってみると約12ミリ。この厚さが良いのか悪いのかもわからず、一気に不安モードに。「内膜や卵巣が腫れているのは生理前だからということもあります。子宮頸がんの検査をして一旦様子をみましょう」ということになりました。
細胞を採取する事自体は痛みもなく、あっという間に終了。検査結果が出るまで約2週間。
「その間、体調が悪くなったり変わったことがあればクリニックに連絡ください」と言われ、帰って来ました。
まさか、その後すぐにクリニックに行くことになるとは……。
次回は「生理が終わらない! 」についてお伝えします。
取材・文/長谷川真弓
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