初めての子宮体がん検査、検査の大切さを思い知る

血のかたまりが…生理が3週間続く非常事態、婦人科の診断は?_img3
 

福山先生はこの出血から想定する病気を洗い出し、「一つひとつ検査をしてその疑いを消していきましょう」と具体的な病気を挙げてくれました。

 


まずは「子宮筋腫」「子宮腺筋症」の2つですが、超音波検査でこれらの異常は見られずクリア。そして先日おこなった子宮頚がんの検査結果も「異常なし」。
そこで先生から「今回はもう1段踏み込んだ子宮体がんの検査をしてみてはどうかしら?」という提案がありました。

「子宮体がん」とは、子宮頚がんよりもさらに奥、胎児を育てる子宮内膜に発生するがんのこと。閉経をさかいに発症する女性が多く、私の年齢はまさにこのゾーン。決して油断はできないからと先生は検査をすすめたのです。

「ここまできたら白黒はっきりさせた方がいい」と私も先生の意見に賛成しました。この不安な状態から早く解放されたいという気持ちが強く、その場ですぐに検査をすることになりました。

特殊な検査器具で子宮内膜を採取するのですが、腹部全体にズーンと鈍い痛みが広がり、想像以上に痛かった。
検査後、診療台から立ち上がろうとしたのですが、下半身に力が入らず診療台のベッドを借りて少し横にならせてもらう事に。ベッドまで数十歩なのにあまりの激痛で涙が止まりませんでした。

後日、友人らに子宮体がん検査の話をしたところ、検査を受けている率が高く、検査未経験者は私だけということに衝撃を受けました。
婦人科系の検診の大切さを散々書いてきたのに、やっていないのが私だけ、なんて。恥ずかしくて情けなかったです……。

2週間以上生理が続いているため、「まずは血を止めよう」と止血剤を処方してもらうことにしました。先生からは「アルコールを飲むと血流が良くなり、出血が増える可能性があるのでしばらくは飲まないように」と。
今までどんなことがあってもお酒を飲むことだけは止めなかった私も、今回ばかりは先生の言いつけを守ることにしました。

ですが、その後も生理は続き、後半は貧血との戦いに。
友人からの食事の誘いも断り、ほとんど外出もせず家で巣ごもり生活をしていました。
生理は何と3週間も続いたのです。

そんな中、福山先生が「心配だから」と電話をくださったのは心強かったです。
検査結果を待つ間も不安で仕方なかったので、この電話にどれほど救われたことか。
また、似たような経験をしていた友人の話も参考になりました。
彼女は2週間もダラダラと生理が続き、その時に私と同じように一連の検査をしたそうです。お腹の張り具合や貧血の度合いなど、彼女の実経験はとてもためになりました。

月末に検査結果を聞きに行き、「異常なし」とのこと。ホッとしました。
先生は「重篤な病気ではなかったのでひとまず安心ですが、体は変化の途中なので様子を見ながら今後の治療について考えていきましょう」と。

不正出血があってから約1ヶ月。

検査の大切さはもちろんですが、「かかりつけの医者を持つこと」の大切さを実感した月でもありました。
特に40代後半からは体が大きく変化する時。ちょっとした体調の変化でも気兼ねなく相談できる先生を見つけておくことは決して悪い話ではないはずです。「私はまだ平気」なんて言ってちゃダメ。
1年以上婦人科健診を受けていない方はこの機会にぜひ、かかりつけのクリニックを見つけてください。そして検査を受けてください。

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「アヴェニューウイメンズクリニック」
医師をはじめ、全て女性スタッフで構成。更年期障害を中心に更年期と上手に付き合うことにより、健康で活き活きとした人生を過ごせるよう、女性たちに寄り添いながら診察をしている。また、婦人科全般、感染症、消化器系・消化器系がんマーカーなどの検診も充実。


次回は「更年期症状とどう向き合う?」についてお伝えします。


取材・文/長谷川真弓

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