このコロナ禍、ZoomなどのWeb会議ツールを使用する機会が増えたことで、自分の動く顔を客観視する時間が爆増。たるみが目立たぬよう口角を上げて表情を固定、ほうれい線対策でローアングル禁止と、明確な課題に対してその場しのぎスキルだけが向上した40代筆者です。そんな年齢の変化に伴う「若い頃と違うぞ!?」という憂鬱な発見も、今までなおざりにしてきた自分自身と向き合うチャンス! とポジティブ思考に変換してくれるのが、伊藤理佐さんのコミックエッセイ『それでも! 女のはしょり道』です。
伊藤さんが女性として、母として、試行錯誤しながらゆるっとキレイを目指す何気ない日常を描いた本作は、「あるある!」と頷かずにはいられない共感ポイントが満載。今回はそんな本書から、伊藤さんが新たな美容アイテムをゲットしたエピソードを、特別に一部を抜粋してお届けします。

ビューティ誌『VOCE』で漫画を連載する伊藤理佐さん。ある日、別の雑誌の担当から届いた誕生日プレゼントを開封し、思わず固まってしまいます。入っていたのは、オーガニックの「膣専用ソープ」。

 

「ちょっとアダルトジョークなプレゼント……?」
美容ファンにとってはすでにお馴染みのアイテムかもしれませんが、伊藤さんは決して美容ツウではないからこそのこの反応。未知なる領域に踏み込んだその瞬間を、筆者も疑似体験したような気持ちになる1コマです……。

 

しばらく膣専用ソープを部屋の片隅に放置していたものの、なぜかパソコンに「膣」のワードが頻出するようになったことから、意を決して膣関連の本を調べることにした伊藤さん。書店に行くと、出産関連の本の近くには、「ケア」「鍛える」「トレーニング」といったタイトルで、膣に関連するたくさんの本があることを発見します。

 

膣関連の本に書かれていたのは、膣のケアを行うことでいろいろな不調改善が期待できる、というものでした。そして“日本人は自分の膣に無関心すぎる”との内容に思わず唸り、伊藤さんは膣ケアに一念発起します。

 

膣ケアグッズを買い揃え、やる気マンマンでお風呂場にいざ出陣!
と、思ったのも束の間、「わたしも入ろー」と一緒にお風呂に入ってきた幼い娘の前でデリケートゾーンをお手入れするわけにもいかず、新たな扉を開くその一歩手前で断念する伊藤さんなのでした。

 

家族と過ごす忙しい毎日のルーティンのなか、母の美容道は一日にしてならず……。
すったもんだと笑いを巻き起こしながら突き進む伊藤さんの“はしょり道”は、まだまだ続きます!

 


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『それでも! 女のはしょり道』
著者:伊藤理佐 講談社 850円(税別)

ビューティ誌『VOCE』にて好評連載中の漫画『女のはしょり道』の第4弾。美容マニアではない著者が贈るのは、なるべくラクしてキレイを目指す、女性たちの“あるある”が詰まった美容道! ありのままの自分に時に打ちひしがれながらも、最後には笑い飛ばす著者のポジティブさに、思わず勇気づけられる一冊です。


構成/金澤英恵