マネーコラムニストの西山美紀です。本年もどうぞよろしくお願いいたします!

いつもと違う年末を過ごして迎えた2021年。緊急事態宣言が出て、静かに過ごす年初になりそうですが、今年の抱負、みなさんは考えられたでしょうか。

2021年をよりよい1年にするために、遅ればせながら、個人的に心がけたい5つのことを考えてみました。

 


① 3年後も5年後も続いてほしいお店で買う


この1年間で、以前通っていたお店がなくなったり、お休みしたりしているのを見る機会が少しずつ増えました。「もっと通えばよかった……」と思っても、もう間に合いません。

2021年も、飲食店やファッションブランドなど、3年後、5年後も続いてほしいお店で、応援の気持ちを込めて買い物をしたいと思います。多少割高だとしても頻度をあげて、その分、うっかりの無駄遣いをどんどんそぎ落とす。

限られたお金を、好きなことにしっかり注げるように配分していきたいです。
 

 

② 運動を少し増やしてみる


2020年は座る時間がさらに長くなり、あちこち凝り固まってしまって、整体に通っていた時期がありました。

トレーニングの先生にその話をしたら、「整体も一時的にはいいですが、通い続けないと身体が戻ってしまうんです。一生整体に通い続けられないから、やっぱり運動が一番ですよ」と(もちろん、トレーニングの先生だからこそ、ですが)。

運動不足だと身体全体がいっそう丸くなり、持っている洋服や今の髪型が似合わなくなってしまったり……と、お金は出ていくいっぽう。

というわけで、運動を少しでも取り入れるべく、家の近所をぐるぐると歩く時間を増やそうと思います。そんなときにおすすめなのが、“耳で聞く読書”のAudible(オーディブル)やVoicy。自分だけの時間を持って、身体も絞りつつ、リフレッシュしたらまた仕事に家事にとがんばろうと思います。
 

③ 受動的にネットを見る時間を減らしてみる

 

複数のSNSとネットニュース、スマホアプリなど、何かと情報を見る時間が、つい増えてしまいがち。見ているうちにいつのまにか時間が過ぎていることも多く、気持ちがぶんぶんと振り回されて仕事が進まなくなることもあります。

以前、SNSの活用についての取材をしたときに、楽しそうに仕事で活躍されている方々は、SNSと上手な距離感を持っていました。「あのSNSを見るのは土日だけ」「あのSNSはスマホアプリから削除。仕事の合間にPCから見るだけ」といった具合です。

自分の基準をつくってネットに流されないことは、情報が多い時代だからこそ大切。以前子どものスマホに、1日でアプリを見られる時間を“30分”などと設定する「スクリーンタイム」を入れたのですが、そうだ、大人ですけど自分のスマホにも設定したらいいんだと、いくつかのSNSにスクリーンタイムを入れてみました。その時間がくると、使い過ぎに気づけます。それ以上見るには(自分で決めた)パスワードを入れて解除する必要があるので、ちょっと面倒。必然的に見る時間が減るのでおすすめです。

また自分自身に集中して仕事に向き合うときには、PCの他の画面を閉じたり、スマホをひっくり返したりして、ネットを受動的に見すぎないように、今年はより意識してみようと思います。
 

④ だらけすぎたら「○○している場合じゃない」とつぶやいてみる


先ほどの話にも重なりますが、ついだらけてしまうこと、ありますよね。やらなければいけないことが、山ほどあるときほど!

といっても、頑張り続けるのもしんどいもの。頑張るときとだらけるとき、バランスが難しいな……と思っていたときに気づいたのが、自分自身に「○○している場合じゃない」とつぶやいてみること。

例えば、だらだらと寝転がっているとき。「寝転がっている場合じゃない」とつぶやいてみるのです。すると、どうでしょうか。「その通りだ!」と我に返ってまた動き出せるときと、「いやいや、今はだらだらしていてもいいでしょ!」という具合に、真の自分の心が肯定してくれて、堂々とだらだらすることができることがあります。“必要だらだら”と、“不必要だらだら”に気づくことができるのです。

そんなふうに、真の心の声が壁打ちのように返ってくる「○○している場合じゃない」という自分への問いかけ。みなさんも、よかったら試してみてください。
 

⑤ 誰かが喜ぶことにお金を使ってみる


昨年12月に、たまたまTwitterで神奈川県立こども医療センターの「誰もがサンタになれる」というプロジェクトを知りました。

amazonのウィッシュリストと、それが必要な理由について書いてあり、じっくり読み込んでしまいました。例えば、乳幼児の入院患者さんを検査で運ぶ際のベビーカーや、入院が長期になった赤ちゃんを病棟内で散歩する際のカート、小さなお子さんが遊ぶグッズなどなど。

思いおこせば我が家の長男が1歳のとき、肺炎になって大学病院に1週間だけ入院したことがあるのですが、長期間入院してがんばっている小さなお子さんがたくさんいることを目の当たりにしました。

今はコロナ禍で、お子さんも医療関係のみなさんも、さらに大変な想いをされているでしょう。気になるものをamazonからプレゼントしました。コロナ禍で不安な時代ですが、誰かが喜んでくれると思うとうれしい気持ちになり、こちらが勝手に心が温まるなるなあと……。

お金を寄付するという方法もありますが、そのお金がどのように使われたかというのはちょっと見えにくいもの。ですが、欲しいものがリストになり、それを選んで送るこの方法は、確実に喜ばれるものをお届けできていいですね。もっとこういう仕組みが増えたらなと思いました。

そんなふうに、誰かが喜ぶことにお金を使う機会を2021年も持ちたいと思います。

さてあなたは、今年心がけたいこと、どんなことがあるでしょうか。
 

取材・文/西山美紀
構成/片岡千晶(編集部)

 

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