クリスマスに配信スタートするやいなや世界中で6300万?家庭で視聴され、わずか4週間でシーズン2制作が決定した、Netflix史上最大のヒットドラマ『ブリジャートン家』。英国ドラマ『ダウントン・アビー』好きの私は「19世紀のロンドン社交界の話」という情報だけで観始めたのですが、これが予想以上に面白かった!

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Netflixドラマ『ブリジャートン家』より。写真:Everett Collection/アフロ

結果的には『ダウントン・アビー』というより、19世紀版『ゴシップガール』に「若草物語」とディズニーのプリンセスものとハーレクイン小説を全乗せした世界観。ジェーン・オースティンの小説っぽさもあり、つまりは王道好きにはたまらないドラマだということ。

 


19世紀貴族の婚活は、リアル『バチェロレッテ』状態!?


舞台は1813年のロンドン社交界。名門貴族であるブリジャートン家の8人兄弟の長女、ダフネの結婚相手探しをメインにストーリーは描かれるのですが、この時代の婚活は女の一生、引いては一家の命運までもがかかった死活問題。持って生まれた家柄と資産と容姿で全てが決まってしまうので、娘を持つ家庭は少しでもいい家に娘を嫁がせるために必死で、実にシビア。

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Netflixドラマ『ブリジャートン家』より。写真:Everett Collection/アフロ

社交界デビューして婿探し中のヒロイン・ダフネの「結婚で人生が一瞬で決まる。結婚できなければ私に価値なんてないわ」というセリフや、男性からの求愛の有無に一喜一憂する姿は、現代の婚活民も共感必至なはず!

嫁ぐ先によって実家の社交界でのステイタスも変わってくるため、結婚相手は超吟味。ある方法によって良家の子息を選び放題になったダフネは日本の人気リアリティ番組『バチェロレッテ』張りに相手を選びまくります。そんな中、“レディ・ホイッスルダウン”なる謎の人物が書く瓦版に社交界の裏ゴシップが次々とすっぱ抜かれ始め、みんなはスキャンダルを書かれないよう、戦々恐々。結婚だけが良家の女の生計を立てる道だった19世紀に、ペンの力で生き抜くレディ・ホイッスルダウンに憧れ、自らも小説家を目指す次女のエロイーズは、「若草物語」のジョーを彷彿とさせます。もちろん、女の幸せは結婚と言い切る保守的なダフネはさしずめベスと言ったところ。

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Netflixドラマ『ブリジャートン家』より。写真:Everett Collection/アフロ



美男美女と美しい衣装で、まさにデ●ズニー・プリンセス2.5次元!


フィービィー・ディネバー演じるダフネと、このドラマのブレイクで次期ジェイムズ・ボンド候補と謳われる、お相手の公爵役のレジ=ジーン・ペイジ。美男美女のふたりが、花火が上がるお城を背景に踊る姿はリアル・ディズニー・プリンセスさながら。ソフィア・コッポラの映画『マリー・アントワネット』的な衣装やインテリアも美しくて、全編キラッキラな世界観。ステイホーム中に全てを忘れて現実逃避したいときにうってつけの作品と言えます。

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Netflixドラマ『ブリジャートン家』より。写真:Everett Collection/アフロ

さらにさらに! ストーリーが進むにつれてラブシーンが過激になっていくのですが、セリフや描写も(映像は控えめですが)、「あれ? ソフトポルノかな?」と思うような内容。思えば主人公のふたりが出会うシーンも、第一印象がお互いに最悪で「嫌なヤツ……っ!」となる、少女漫画でありがちな設定だったのですが、実はこの作品、ハーレクイン小説が原作。女性が妄想するロマンスの全てが詰まっているのは、そのせいだったのね〜〜〜! と、妙に納得してしまいました。

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Netflixドラマ『ブリジャートン家』より。写真:Everett Collection/アフロ

そんなわけで、年始に一気見してしまい、シーズン2を待ちわびている私。ロマンスあり、お色気あり、眼福でもあり。非・日常の世界に浸れるおすすめドラマは、私のように王道好きな方にぜひ!


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