川良編集長には普段とかけ離れない万能の一枚を【江戸小紋】

色を抑え、シルエットや小物でモード感を足す普段のファッションとかけ離れない装いです。優しいライトグリーンの袋帯に母という役目をのせて。着物・グレー鮫江戸小紋¥35000、龍村晋「傳匠名錦」全通袋帯¥150000/大山キモノ・ちぇらうなぼるた 草履¥50000※同素材のバッグとセット価格/伊と忠(日本橋髙島屋) 帯揚げ、帯締め(伊藤私物)

川良編集長には江戸小紋をセレクト。遠くから見ると無地に見えますが、よく見ると型染めという粋な一枚です。江戸小紋には、さまざまな型絵の柄があり、おすすめは三役と呼ばれる格の高い3種類の文様。今回はその一つ、鮫小紋を。

 

「三役には他に行儀と角通しという文様があります。どれも紋を入れたり、合わせる帯によってオケージョンだけでなくランチや美術鑑賞、観劇などでも楽しめます。季節感もないので、スリーシーズンいつでも着られるんですよ。今回はオケージョンというシチュエーションなので、格の高い袋帯を合わせました。龍村美術織物の時代を超越する美しさと、川良編集長がお持ちの美意識に親和性を感じました」(仁美さん)

一見、無地のように見えますが、近くで見ると鮫の鱗のような模様が。型絵染めによって生まれた白場のおかげで、ダークな色でも地味になりすぎることはありません。

着物好きの憧れ、1894年創業の老舗「龍村美術織物」。今回は正倉院御物裂古代裂を合わせ、格調高い装いに。訪問着や付下げ、色無地にもおすすめです。