板垣瑞生
2000年10月25日生まれ、東京都出身。幼少期より芸能界で活躍。映画『ソロモンの偽証』(2015年)で注目を浴び、同年の日本映画批評家大賞では新人男優賞を受賞。その後『初恋ロスタイム』(2019年)で映画初主演、MBS『社内マリッジハニー』(2020年)でドラマ初主演を果たす。そのほか、近年の主な出演作にドラマ『貴族誕生 -PRINCE OF LEGEND-』(日本テレビ系、2019年)、NHK連続テレビ小説『エール』(2020年)などがある。

 


20歳の頃、自分は何を考えていただろうか。
未来に無限の希望を抱いていた気もするし、何者にもなれない自分にもがいていた気もするし、ただバカみたいに笑って毎日を過ごしていた気もする。そんなことを、彼の話を聞きながら思い返していました。

「時間が足りなさすぎるな、って焦りはあります。『もっと、もっと、もっと』っていう感じです」

そう明かすのは、俳優・板垣瑞生、20歳。今年度の新成人のひとりです。

小学生のとき、スカウトを受け芸能界へ。2015年、映画『ソロモンの偽証』で準主役に抜擢され、日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞。NHK大河ファンタジー『精霊の守り人』のチャグム役で、お茶の間にも広く親しまれました。

大人になって振り返ってみれば、20歳なんてまだまだこれからという年齢。だけどそれは、年齢を重ねたから言えること。今まさに20歳のときを過ごす板垣さんは、生き急ぐように前へ前へと進みます。

「周りからも、生き急ぎすぎだってよく言われるんですけど。『僕の年で生き急がなくて何ができるの?』って思うんです。だって、本当に時間が残されているのかと言ったらわからないから。もしかしたら明日死ぬかもしれないし、2年後死ぬかもしれない。わからないからこそ、今この瞬間にできることを一生懸命やっていきたいんです」

明日が来るかなんてわからないからこそ、たとえ生き急いでいると言われようと、悔いのない今日を。そんな板垣さんの「今」を聞きました。

 


20歳の今は、お芝居のことで頭がいっぱい


「時間があれば、とにかく映画を観ています。最近は伊丹十三さんの作品。『あげまん』も面白いんですけど、いちばん面白かったのは『タンポポ』ですね」

2000年生まれにしては渋いセレクト。でも、自分が生まれる前の作品だからこそ、新鮮に見えるのだそう。

「今とは笑いの感覚が違って。でもそれが僕からしたら1周まわって新しいんですよ。観ながら、こういう笑いを僕が次の現場で持ち込んだら何か新しいことが起きるのかなって考えたり」

映画に没頭するのは、もちろん俳優としての知見を磨くためです。

「もともと映画を観ることで知識を得るのが好きだったんですけど、それがどんどん具体的になってきたというか。前までは感覚的に面白いと思っていたのが、今は台詞の間とかカメラワークとか照明とか、細かいところまで見て、良かった点を具体的に考えることが、より楽しくなってきました」

そこにあるのは、自分は俳優の道で生きていくんだという覚悟。それを体現するように、板垣さんは芝居の世界にどっぷりと身を投じています。

2021年最注目俳優・板垣瑞生さん「20歳の表情」
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