在宅ワーク中のみなさんは、どんなスペースで仕事をしているでしょうか? 会社勤めから自宅で仕事をするようになった筆者は、家のリビングがワークスペースです。低めのテーブルとソファのため、2時間もすると腰が痛くなり、ソファの上であぐらをかいたり、パタリと横になったり……。「狭い家でも集中できる仕事場がほしい!」と心の中で叫んでいたら、ぴったりの本がありました! それが、整理収納アドバイザー・米田まりなさんの著書『集中できないのは、部屋のせい。 東大卒「収納コンサルタント」が開発! 科学的片づけメソッド37』です。 米田さんは、狭くても狭いなりの工夫をすれば、家の中に仕事場は作れると断言します。そこで今回は本書から特別に、在宅ワーク環境にお悩みの方必見のアイデアを一部抜粋してご紹介します!

 


想像以上に狭い「日本の部屋」


「自分の部屋は十分に広い」と思っている方は、ごく僅かだと思います。日本の都市部に住んでいる以上、私たちの部屋は狭いのです。これはどうしようもありません。

都市部と地方では住宅事情に天と地の差がある
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※「2015/2016年版 建材・住宅設備統計要覧」「統計でみる都道府県のすがた2019」をもとに作成

 


諸外国と比べた際、日本の平均住宅面積は狭く、アメリカの3分の2程度にすぎません。
さらに国内の住宅面積の地域差は非常に大きく、東京都民は、茨城県民と比べて3分の1の広さの家に住んでいます。家賃も東京は全国と比べてずば抜けて高く、よほど収入に余裕がないと広い部屋には住めません。
 

1畳あれば、仕事はできる


漫画『ドラゴンボール』の「精神と時の部屋」を知っていますか?
その部屋では、外界の世界よりゆっくり時間が流れており、何もない空間のなかで悟空やベジータが集中して修行に励むことができるのです。
「精神と時の部屋」が自分の家にもあったら……、そう夢見た人は多いはずです。

「でも、自分の家は狭すぎて、仕事できるスペースなんかないよ」
「子供が大きくなって自分の部屋がなくなったから、絶対に無理!」
そう思っているあなた、諦めないでください!

1畳あれば、書斎はつくれます。

ウソではありません。住宅設計においては、
 ・1畳あれば最低限
 ・2畳あれば十分に
 ・3畳あれば豪華に

書斎スペースをつくることができます。
専用の個室がなくても、机と椅子、小ぶりのカラーボックスがあれば、簡易的な書斎がつくれます。
1畳書斎のレイアウトについては、一級建築士のヒロさんが経営されているSekkei Support で公開されている間取りが参考になるので紹介します。