自宅での仕事時間が増え、腰や肩、首が凝っているという方も多いのではないでしょうか。筆者も少しずつ環境を整えてみるものの、オフィスのように「完全仕事仕様」にするのは難しく、バキバキの体と格闘しながら作業しています。そんな在宅ワークで硬くなってしまった体にぴったりなのが、バレエダンサー・竹田純さんの『DVD動画付き おうちでできる バレエストレッチ&フィットネス 決定版』です! 

本書では、世界で活躍する竹田さんが実践する、バレエのトレーニング法を生かしたストレッチや、メリハリのある体づくりに効果的なフィットネスを多数掲載。すらりとしなやかなバレエダンサーの美しいボディラインと姿勢、その秘密ともいえるエクササイズ法を惜しみなく伝えてくれる本書から、今回は硬い体をやわらかくするストレッチを特別に抜粋してご紹介します。コロナ禍で運動不足気味の方にも、もちろんおすすめです!

 

竹田 純さん:バレエダンサー。「バレエフィットネスstudio」主宰。2000年東京バレエ団に所属後、03年渡仏。2年間パリのConservatoire à Rayonnement Régional de BOULOGNE BILLANCOURTでクラシックバレエ、コンテンポラリーダンスを学ぶ。フランスのリモージュオペラ座バレエ団、スロバキア国立劇場、オランダ国立劇場などのバレエ団に所属。多数の著書を手がけるほか、現在指導者としてテレビ、雑誌などで活躍。【Instagram】@juntakeda.bf

 


PC作業をしていると特に凝りを感じやすい背中や首に効くのが、竹田さんが教えてくれる「肩甲骨のストレッチ」です。

 

まずは、立った姿勢で背中側に両腕を回し、両手を組んだら、ひじを伸ばしながら息を吸い、手を体から離していきます。このとき、肩甲骨をしっかり引き寄せて胸を開くのがポイント。息を吐きながら腕を戻して、これを4回繰り返します。

さらに肩甲骨の筋肉をほぐすために、「肩甲骨を上下に動かすストレッチ」を紹介。

 

あぐらをかいて座り、手のひらを内側に向けて両腕を上げます。左腕を肩甲骨から動かしてさらに上へ伸ばします。左腕を戻し、次に右腕を肩甲骨から動かします。左右の肩甲骨を引き離してあげるイメージで行い、左右交互に8回やることで、肩甲骨の筋肉をほぐしていきます。

とっても簡単ですが、筆者もやってみたところ、腕を上げるたびに「ゴリッ、ゴリッ」と背中に音がして、確実に肩甲骨に効いているのがわかりました。


また、1日のなかで長時間座っているという方におすすめなのが「お尻ストレッチ」! つぶされっぱなしのお尻の筋肉をほぐすことで、疲れの解消はもちろん、ヒップアップにもつながるそうです。

 

やり方は3ステップ、左右各1回行います。
①    あお向けになり、左のひざを曲げて両手で抱えます。右脚はまっすぐ伸ばして、左右の足首を伸ばしましょう。
②    ①の状態から、左ひざを外側に倒します。右ひざを曲げながら右脚を床から浮かし、右の太ももに左足のくるぶしをつけましょう。

 

③    左のふくらはぎの下から左腕を通し、両手で右ひざを寄せて、お尻まわりを伸ばします。右脚に左くるぶしをつけたまま行うのがポイント。脚を左右組み替えて、①〜③を同様に。

硬い床の上だと背中が痛いので、カーペットやヨガマット、布団の上などで行うと良さそうです。元々体が硬い筆者、膝がなかなか体に近づいてくれませんでしたが、普段使っていないであろう、太もも裏の筋肉がしっかりと伸びてくれているのを感じました。

そのほか、1日の代謝を上げる「朝のおめざストレッチ」や、快眠に導く「夜寝る前のストレッチ」など、竹田さんのエクササイズはどれも日々の生活に取り入れやすい手軽さも魅力! 健やかで美しい体のために、ぜひ生活の中に取り入れてみてくださいね。

次回は、薄着の季節にぴったりの「美尻・美脚を作るバレエフィットネス」をご紹介します!
 

▼硬い体をゆるめるバレエストレッチ:こちらでも詳しくチェック!
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『DVD動画付き おうちでできる バレエストレッチ&フィットネス 決定版』

著者:竹田 純 学研プラス 1300円(税別)

世界で活躍する著者が、バレエのトレーニング法を生かしたストレッチ&フィットネスを紹介。姿勢の改善、柔軟性アップなど、5歳若見えを叶えるメソッドが詰まった一冊です。動画でも学べるレッスンDVD付き!


構成/金澤英恵

第2回「美尻王子が伝授! 美尻・美脚を叶えるバレエフィットネスで5歳若見え!?」は8月2日公開予定です。