コロナ禍による働き方の変化から、睡眠リズムが崩れてしまっている人は多いのではないでしょうか。オンラインミーティングが遅くまで長引いたり、寝る時間・睡眠時間がバラバラになったり……。また日中激しく働いている人ほど、成果を出そうと頑張る人ほど、時間を惜しんで睡眠を削りがちです。しかし、睡眠不足で頑張れば当然、日中のパフォーマンスは低下していきます。
そこでおすすめなのが、睡眠のコアタイム(いつも決まって眠っている時間)と起きる時間を一定にする方法です。
新刊『眠る投資 ハーバードが教える世界最高の睡眠法』から、不規則で忙しい毎日でも、夜更かしをしてしまってもパフォーマンスを落とさないためのリカバリー方法をご紹介します。
「睡眠サイクル90分説」は、じつは実行困難
睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があります。浅い眠りの「レム睡眠」は90分サイクルで訪れるため、このレム睡眠の90分の倍数で起きればすっきり起きられるという「睡眠サイクル90分説」はよく知られています。
しかしながら、入眠からレム睡眠に移行するまでの時間には個人差があり、その周期は「100分、±30~40分」とされています。そのため「90分で起きなければいけない!」と無理矢理起きると、周期のズレから運悪くノンレム睡眠のタイミングで起きてしまうこともあるでしょう。さらにレム睡眠は睡眠の後半になると時間が増えていくので、寝る時間を基準に90分サイクルで起きる時間を決めるのは現実的には難しいと言えます。
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