オタクの課金は手作りクッキーやマフラーと同義

 

自分でもいつも合理性がないと思うのですが、推しのInstagramを見ていると「あ〜〜好き〜〜〜〜」という感情がどんどん膨れ上がって、最終的に風船のようにぱんっと弾けた瞬間、中から桃太郎が出てくるように「課金しよ」の4文字が飛び出してきます。なぜ「好き」を煮詰めた先にあるのは「課金しよ」なのか。

 

そもそも実際の恋でも「好き」という感情を持て余すと、クッキーを焼いたりマフラーを編んだり、という何かしらの生産行為に帰着します。何か手を動かさないと居ても立ってもいられないわけです。

つまり、オタクにとっての課金は手作りクッキーとかマフラーと同じ分類。ただ、そこそこいい大人になるとクッキーを焼いたりマフラーを編んだりしている時間もないわけで、お金にものを言わせるのが手っ取り早いという結論に。結果、ついついお金をぶちこんでしまうわけです。

さらに言うと、インスタって無課金ゾーンだと思うんですよ。無料で使えるし、ただフォローするだけで推しの美しい顔が日々供給されてくる。座ってるだけで推しの新しい写真がわいてくるなんて、かけ流しの温泉かよ。もう雑誌とかブロマイドとか買う必要なんてね〜〜〜。となるはずが、なぜかその逆。供給が増えれば増えるほど、もっと推しにふれたくなる。ザイオンス効果と言いまして、接触頻度が上がるにつれて相手に好意を持つのは心理学的にも有名な話。そんなザイオンスの掌で転がされるように、有料ゾーン(雑誌、写真集、DVDなど)に手を出してしまうのです。ザイオンスめ~。