【質問3】肺気腫の持病を抱えて通院中です。ワクチン接種を受けても問題ないでしょうか?
接種が推奨されると考えます。持病があると、新たなワクチンを投与することにご不安もより一層強く感じられているかもしれません。
ここで同時に、ワクチンを接種しない時のリスクについてもしっかりと考えていただくことが大切です。ワクチンを接種せず、感染をしてしまった場合、肺気腫の持病を悪化されるリスクや、重症化するリスクがあります。
さらに、人工呼吸器が必要になってしまうリスク、命に直結するリスクもあります。こういったリスクとワクチンによるリスクを天秤にかけていただくことが大切です。
ワクチンはあなたを新型コロナウイルス感染症やその重症化から高率に守ってくれる有効な手段です。肺気腫の持病を抱えられている場合、このメリットが非常に高いと考えられます。
【質問4】様々な持病があり飲み薬がたくさんあります。ワクチンを接種しても大丈夫でしょうか?
現時点で、飲み合わせの悪い薬というのは報告されていません。
ただし、免疫を抑えるような薬を飲まれている方の場合には、ワクチンの効果が一般の方よりも弱いなどの可能性が指摘されています。ワクチン接種が始める前に、一度かかりつけの医師とご相談しておいていただくのが良いと思います。
また、血をサラサラにする薬を飲んでいる方は、接種を受けることはできますが、ワクチンを受けた後、2分以上しっかり押さえていただくのが大切です(参考文献3)。
【質問5】膠原病がありますが、接種を受けても大丈夫でしょうか。
膠原病をお持ちの方も接種の対象外ではありません。持病が悪くなるのではというご心配もあると思いますが、幸い、ワクチン接種によって膠原病を悪化されたとする報告は現時点でありません。
また、膠原病をお持ちの方の中には、ステロイド薬を代表とする免疫を抑える薬を飲まれている方も多くいらっしゃると思います。そういった方は、ワクチンを受けないリスク、感染した時のリスクが高いので、ワクチン接種を前向きに検討いただく必要があります。その一方で、ご心配やご相談もあると思いますので、ぜひかかりつけの医師と事前にご相談ください。
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