2015年:目に鮮やかなフーシャピンクのコート
数年が経った頃には、こんな鮮やかなフーシャピンクのコートもお召しになるようになりました。
初めてお披露目されたのは2014年12月、ニューヨークを訪問された時でしたが、翌年に着回し。この時キャサリン妃は妊娠中で、シャーロット王女出産前の最後のご公務でした。
大きなお腹をカバーしてくれるデザインではありますが、インパクトの強い濃いピンクを選ばれたところに、ロイヤルとしての自信の表れが伺えます。
コートを主役にし、他の小物は、ストッキングに黒のスエードとベーシック&プレーンなものを合わされていることで、派手になり過ぎず、モダンなロイヤルスタイルの完成です。
2018年:深いピンクのワントーンコーデ
今から3年前、ユージェニー王女の結婚式では、鮮やかで青みのあるピンクのワンピースに同系色の小物を合わせた、ワントーンコーデに挑戦されています。
それも全く同じ色ではなく、帽子に合わせてクラッチやパンプスなどをボルドーのベルベットにされていることで重みが出て、格調のあるロイヤルスタイルになっています。
とても上級者のワザですね。
一箇所重点のシンプルなスタイルから、全身を同系色という高度なスタイルも難なく着こなせるようになられました。
2019年:グッチのソワレにも、永遠のプリンセスカラー、ピンクで
ご結婚から8年以上も経てば、ソワレはもはや当たり前のワードローブに。
ゴージャスなスパンコールのドレスや、黒のベルベットなど幅広いデザインのものをお召しになっていますが、その中でもやはり外せないのは、ピンク。
優しく透明感のあるシフォン素材に、ローズピンクのグラデーションといった、落ち着きのあるシックでエレガントなソワレが、キャサリン妃にお似合いです。
年齢を重ねても、その年のご自分に合う”ピンク”を追求されているようです。
2019年:プライベートでも、お好きなシフォンドレスのピンク』
一方で、プライベートでもピンクをご愛用。こちらもシフォン系のプリントワンピースにエスパドリーユを合わせた、キャサリン妃のサマースタイルです。
透け感のある素材のミディ丈のワンピースといえば、公務でもシーズン問わず活躍するため、小物を変えて、幅広く愛用されています。軽い素材ならば、ピンクも甘さ控えめになるところがポイントです。
かつてはボーダー+スキニーがオフの偏愛スタイルでしたが、最近ではお子様達を連れてのポロ観戦でも、ワンピース&クロスボディバッグと、お洒落を楽しまれています。
2020年:初のパンツスーツにも、ローズピンクをチョイス
ここ数年、キャサリン妃ファッションの中で最も大きな変化といえば、このパンツスーツ。
英国内でコロナウイルスが感染拡大しはじめ、その関連公務であったことから、それ以前のパンツスタイル増加に拍車をかける形となりました。いわゆるコロナ禍における転機とも言えるかもしれません。
テーラードのダブルジャケット+スリムパンツといった定番的なデザインですが、ローズピンクという色を選ばれたところに驚きを隠せません。形が定番的ならば、色は個性のあるものを。とはいえ、ちゃんと英国らしいピンクを選ばれているところが、キャサリン妃らしいですね。
しかも、英国の高級スーパー、マークス&スペンサーと国民にとって身近なブランドのものであることも話題となり、即完売になりました。
これまでのキャサリン妃のピンクファッションを変化したポイントとともにお伝えしましたが、凄いのは、どのスタイルも今でもそのまま真似の出来るものであること。
女性らしさはもちろん、上品で華のある、そして春を感じさせるファッション、参考にしてみてください。
前回記事「エリザベス女王と愛犬30匹の歴史「ブリーダーをやめた切ない理由」」はこちら>>
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