ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載です。今回は、44歳で10歳年下の彼と交際3日で結婚したハルさんにお話をお伺いしました。
この連載で、晩婚した方を取材していて毎回必ず出てくる言葉があります。それは、「人生、本当に何があるかわからない」。
40年近くも生きていれば、いろんなことを見聞きして、人生にはどんなことでも起こり得ることがわかってくる。
「アラフォーを過ぎたから結婚はあきらめるしかない」なんて消極的になる必要なんてないのです。晩婚を叶えた人たちに共通しているのは「あきらめなかったこと」と「行動力」。これだけ。ずば抜けた美貌や運や奇跡なんて、必要ないんですよね。
41歳のときに、失恋を機に福岡から上京したハルさんも、その行動力で人生を変えたひとり。
東京で看護師の仕事の傍ら、趣味で始めたカメラスクールへ通う新しい日常。そんな中で、同じカメラスクールの仲間たちと飲み会を開いたり、みんなで写真を撮りに出かけたり。そうやって知り合ったのが10歳年下の男性、一生さんでした。
ハルさん:最初は飲み会でたまに会っても全く興味が湧かなかったんです。あるとき、彼がカメラ会社に勤めていると知って、カメラのことで質問したくて。下心一切なしで連絡したのが仲良くなったきっかけでした。
会社のショールームで働いていた一生さんは、職場では制服着用。その制服姿を見たとき、「あれ? こんなにかっこよかったっけ?」と、一気に気になる存在へ。「制服マジック」の威力、恐るべし!
そこからLINEのやりとりをするようになり、お互い近所に住んでいることも判明。
ハルさん:カメラを返しちゃってやりとりが終わるのが嫌だったので、「私もこんなカメラ持ってるけど使ってみる?」って話を振ったりしました。ここで彼から誘ってくれなかったらあきらめようと思っていたら、向こうから飲みに誘ってくれたんです。
それと並行して、スクールのみんなで一緒に飲む機会が増えて、家が近いふたりは一緒に帰ることが多かったそう。そのときにみんなで行った富士山で撮った写真を彼に見せたことが、「他の男に取られたら嫌だな」という競争心に火をつけたよう。
仲良くなって1ヶ月後、飲み会の帰り道に「好きなんだよね」と告白されて、めでたく付き合うことに。
今までは、お酒を飲んだ勢いで身体の関係を持って何となく付き合う、という流れでしか男性と付き合ったことがなく、「そういうのはもう嫌だな」と思っていたハルさんにとっては、すごく嬉しかった出来事だったと言います。
付き合うことになって3日後、ふたりで飲んだときに、当時契約社員として働いていた一生さんが将来の夢を語ってくれ、それを応援したいと心から思えたハルさん。そんな彼女に、彼は「結婚したい」と電撃プロポーズ!
さかい:展開早い! ハルさんは何て答えたんですか?
ハルさん:「私も子供が欲しいから、親にあなたとのこと話すね」って。
さて。先ほど、晩婚を叶えた人の共通点をふたつ話しましたが、実はほかにももうひとつあるのです。それは……。「アラフォーすぎると大概スピリチュアルや自己啓発にすがりたくなるしすがってみた」ってこと!
「40年生きてきたけど何をやっても結婚できない。どういうこと?」。そう悩んだ女性が最後にたどり着くのがスピリチュアル系や自己啓発系の類。ハルさんも、今までの恋では散々な目に遭ってきて、ある時期からコーチングのプロのカウンセリングに通っていたのです。そこであることをしたからこそ、一生さんとの電撃婚が叶ったと確信しているのだとか。
さてそれが一体なんだったのかは、次回に続きます。
構成/川端里恵(編集部)
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