子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート!
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが手軽にできるご飯をご紹介しようと思います。

 

オリーブの瓶を買うと使い切らないままあっという間に半年ほどが過ぎます。そしてまだ食べれるかしら? と悩んでいるうちに漬け汁は濃くなっていき、腐らないけれどますます食べそびれ1年が過ぎ、ついに年末の大掃除のときに処分を決める。

 

オリーブだけではない。ピクルス、アンチョビ、ジャム、冷蔵庫にこうやって溜まっていく瓶。貯蔵品ならぬ死蔵品の多さは特に一人暮らしだとよくあることではないでしょうか。
そこで今回はオリーブひと瓶使い切り大作戦です!
春の山菜も組み込んで2週に渡っていろいろなオリーブのアレンジ料理をご紹介します。

 


簡単で美味しい! アトリエごはんレシピ集はこちら>>

オリーブご飯


材料(作りやすい量)

・オリーブ(種のないもの) お好きなだけ
・米 計量カップ2杯分
・塩 小さじ1/2
・昆布 
・日本酒
・味変にオリーブオイル、胡椒、塩

作り方

1 厚手の鍋に洗った米、オリーブ、水、塩、日本酒ひと回し、昆布を入れ強火にかける。

 

2 沸騰したら弱火で10-12分炊き、火を消したら10分ほど蒸らす。

 

3 炊き上がったら昆布を取り除きよく混ぜる。

 

*蒸らし終わりにオリーブオイルをひと回ししてから混ぜても香りが良い
*水は日本酒ひと回し分を合わせて計量カップ2杯分とする
*オリーブの水分を考えて気持ち水は少なめに
*炊飯器ならばもっと簡単!


オリーブに塩気もあるしおかずもあるのであまり強い味付けにするよりシンプルにするのがオススメです。お好みでよそったご飯の上で黒胡椒を荒く挽いてください。良い香りにおかわりしちゃいます。

ご飯があまったらオススメしたいのが焼きおにぎりです。
握ったご飯を少量のオリーブオイルを引いたフライパンでじっくり焼き、醤油を塗り香ばしく焼きあげるだけで、この為にご飯を炊いても良いくらい美味しくなりますよ!
さて、そして今回一緒に食べたいおかずは山菜の天婦羅です。

 

山菜の天婦羅


材料(作りやすい量)

・蕗の薹やアザミ、ウドなどお好きな山菜
・片栗粉
・小麦粉
・水
・揚げ油
・塩

 

作り方

1 ボールに片栗粉と小麦粉を1:2の割合で入れ、よく洗った山菜を濡れたまま入れボウルをゆすり全体にしっかり粉をまぶす。
(蕗の薹は葉を開き中までしっかりと粉をまぶす)

 


2 水を全体にポタポタと数滴づつ垂らし、半分ほど粉っ気がなくなるまで菜箸で優しく混ぜる。

3 高温で焦がさないようカリッと揚げ、塩で食べる。


天婦羅の作り方もいろいろありますが、山菜のときは片栗粉を入れるとカリっとなって好きなんです。
そして水分を少量のお水だけにすることで、ベタッとなった部分が揚げるとカリカリになるのです。ちなみにこれを小麦粉で作るとガリガリになります。

スーパーで買うと山菜も量がありますが、日持ちしないのが山菜の悩ましいところですね。蕗の薹は小ぶりで葉の開いていないものは天婦羅などにし、残りは茹でて蕗味噌やペースト、オイル漬けにして楽しみます。
春は苦味、春は薄緑。
次回もオリーブと春の山菜をつかったお料理ですのでお楽しみに。

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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