女性誌を中心にフードライターとして活躍しつつ、あふれる愛に任せて各紙でフィギュアスケートの記事も担当する斎藤優子さん。早速、2021年世界フィギュアのクライマックスを総括していただきました! 解説を読んで感動をプレイバック。

17歳、鍵山選手の銀メダル! 日本ペアの躍進と、男子フリーのベテラン勢。【2021年世界フィギュア速報総括】_img0
3月24日~28日、スウェーデン・ストックホルムで開催された世界フィギュアスケート選手権2021。無観客で行われ、表彰式もご覧のとおり。男子シングルで優勝したのは、アメリカのネイサン・チェン選手。2位に鍵山優真選手が入り、3位が羽生結弦選手でした。女子シングルは、坂本花織選手が6位、紀平梨花選手が7位、宮原知子選手が19位。表彰台には上れなかったものの、北京五輪出場枠を3枠確保。写真:TT News Agency/アフロ

昨年は新型コロナの影響で中止となり、2年ぶりの開催となった世界フィギュアスケート選手権大会。開催地、スウェーデンのストックホルムから届いた最初の驚きは、「りくりゅう」こと、ペアの三浦璃来・木原龍一選手組の快挙でした。なんと、ショートプログラムで8位!!

17歳、鍵山選手の銀メダル! 日本ペアの躍進と、男子フリーのベテラン勢。【2021年世界フィギュア速報総括】_img1

SP『ハレルヤ』の最初の大技。男性が女性を投げ上げ、女性が空中で回転。それを男性が受け止めて着氷するツイストリフト。木原選手はしっかりキャッチして、加点がつきました。りくりゅうは、2人とも、元シングル選手なのに、よくぞ、ここまで!写真:Raniero Corbelletti/アフロ


結成2シーズン目とはいえ、それぞれペア競技でのキャリアもあります。
『スケトーク』(フィギュアスケートファンに人気のユーチューブチャンネル)のMC2人も、「世界に通用する技術があって、世界レベルの難しい技にチャレンジしている」と、りくりゅうの凄さを語っていました。

 

きっと本人たちにも自信はあったのだろうから、“驚き”なんて言うのは失礼な話かもしれないけれど、なにせ、今シーズンは全日本選手権ですら、その演技が観られなかったのだから、SP『ハレルヤ(k.d.ラング)』では、ほんとに驚いてしまいました。

難しい入り方もなんのその、木原選手のリフトは安定感抜群。ツイストリフトは高いし、三浦選手を脚の間から引き上げてお姫様だっこをし(こんな表現ですみません)、そこからスロー3回転ルッツ(男性が投げ上げるジャンプ)に続く演技は、流れるよう。

フィニッシュのデススパイラルまで、ただただ見入ってしまいました。フリープログラムでは少しミスが出たものの、総合10位に入り、ワールドのエキシビションに呼ばれるという快挙(エキシビのレディー・ガガでも、お姫様だっこからのスロージャンプ、やってくれましたね)。そして、なにより、北京五輪の出場枠を確保。

本人たちが、うれしさより、悔しさを口にしているのも、また頼もしい。

2021年、世界フィギュアの感動シーン!
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