昨年、44歳で第一子を出産されたことと共に、グレイヘアこと美しいシルバーヘアを披露したことでも大きな反響を呼んでいるモデルでデザイナーの弥生さん。
実はリモートライフや免疫力を高める食事など、コロナ禍でようやく普及してきた様々なライフスタイルをかなり早くから取り入れていたそう。
そのような先見の明はどこから生まれてきたのか、またそんな弥生さんが今後取り入れたいと思っている生活スタイルはどのようなものなのか、伺ってみました。

*こちらは「2020年人気インタビュー20選」です。元記事は2020年9月23日に配信しました。

 
 
 
 
 

弥生
モデルとして雑誌やCM・ショー等国内外で活躍後、アーティストを経て、ファッションやインテリアデザインを手掛けるなど活動の幅を広げる。現在はロサンゼルと東京に拠点をおき、洗練されたライフスタイルが支持されている。公式インスタグラム:@yayoi_official

 


高齢出産……年齢よりも自分の体の感覚を信じた


弥生さんが妊娠したのは43歳のとき。出産時には44歳を迎えていましたから、“高齢出産”の中でも上のほうに入る年齢。当然不安もあったと思いますが、そこにはどのように向き合われたのでしょう?

「もちろんすごく不安はありました。ただ何というか、自分の体が整っている感覚はあったので……。
私はもともと体が弱く、ある時から婦人科系の病気もあり、治療と体質改善のために40歳を過ぎた頃から中医体質学の臓活サロンに通い始めたんです。そうすると1、2年経った頃からぐんぐん調子が良くなって。そしてある日、自然妊娠をしたんです。
そのときは婦人科系の西洋医学の先生たちも『え、どうして!?』とびっくりしたほどでした。おそらく中医体質学の臓活の考え方を通じて、四季と向き合いながら体を整えたことが大きかったんじゃないかと思います。

季節のものを食べ、五臓を活かし、腸内環境を整えて……と。そうしたことをコツコツ続けたことで、気が巡り体が整っていったと思うんですね。
だから44歳という年齢での出産に関しても、西洋医学的にはリスクが伴うと言われますが、実際体調もすごく良くなっていましたから、私自身は自分の体が実感しているものを信じていました」

実は弥生さん、もともと西洋医学の薬は一切飲まないなど、化学の力に頼らない体作りを心がけられていたそう。

「不調に対しては全て自然のもので対応するようにしていました。たとえばちょっと熱が出て頭が痛いなと思ったら、黒糖とスライスした生姜を入れたお茶を飲んで、それで熱を発散させるようにするなど。

これは中医体質学の臓活の考え方からですが、体調管理についても、暑い時期ですと心臓が疲れやすいので、あまり長い時間外を歩かずこまめに屋内に入るようにしていますし、パソコン作業があるときは1時間以上はパソコンに向かい続けず5分ほど目を休める、といったことをしている。そんなふうに五臓との相互作用を大事に、四季と向き合いながら日々生きていますね」

とは言うものの、出産直後はなかなか体調が戻らなかったうえ、生活の変化もあって、精神的な“しんどさ”は想像以上にだったと言います。

 

「とくに産後4か月ぐらいは、いわゆる産後うつ状態だったんでしょうね。精神的にもものすごく落ち込んでしまって。やはり出産後は、妊娠時のホルモン状態から元のホルモン状態に戻っていきますから、誰でもそういった状態になりやすいんです。

ただ私は、植物療法士の森田敦子さんのもとでそういったことを勉強していたので、『これは産後のホルモン変化によるものだな、じゃあこのハーブティーを飲んでおこう』などと冷静に判断できた部分はありました。そうして何とかやり過ごしているうちに、出産後6カ月が過ぎた頃からようやく体調も戻ってきて、今は楽しく過ごすことができています。

やはりこの年齢になるといろいろ知識や経験を積み重ねているので、トラブルに直面したときも若いときより圧倒的に冷静に判断できるもの。だから大変ではありましたけど、必要以上に不安になったり焦ったりすることはありませんでした。そういう意味では、妊娠・出産も、私にとってはこの時期がベストタイミングだったなと思いますね」
 

【写真】シルバーヘアが美しい弥生さん
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