周囲の人に感謝し、すべてのものに愛情を持って向き合うことが、自分の幸せにもつながると教えてくれるこの日めくりカレンダー。どんな思いを込めたのか、アン ミカさんにお聞きしました。
「私は、どんな気持ちで1日のスタートを切れるかがとても大事だと思っています。でも、誰にだって好不調の波はありますよね。嫌なことを次の日まで引きずってしまったり、季節の変化についていけなくて体調がすぐれなかったり……。私を含め、人は日々の生活の中で、たくさんの“小さな心の揺らぎ”を感じながら生きていると思うんです。
中でも、喜怒哀楽の“怒”と“哀”、この揺らぎをコントロールできないと、自分も周りにいる人たちも苦しくなってしまいますよね。怒りっぽくなって周りを緊張させたり、怒りをぶつけて信頼をなくしちゃったり。“哀”でいうと、いつの間にか被害者意識が増幅して、人のせいだと思い込むことで自分の成長を阻んでしまうことも。
この日めくりカレンダーに綴った言葉たちは、そうした心の揺らぎに翻弄されないよう、私自身が日々気をつけてきたものであり、人生を救ってもらった言葉たちなんです」
花束と笑顔を携えたアン ミカさんが彩る記念すべき《1日》には、“HLLSPD”という不規則なスペルが並びます。アン ミカさんはその意味について次のように教えてくれました。
「旦那さんの実家には“怒りを翌日に持ち越さない”というルールがあるのですが、その合言葉だったのが“HLLSPD”なんです。Happy、Lucky、Love、Smile、Peace、Dreamの頭文字をとった言葉で、読み方はそのまんま“エイチエルエルエスピーディー”と唱えます。これは私たち夫婦が毎晩寝る前に一緒に言う、夫婦のおまじないのようなもの。“HLLSPD”を毎日意識していることで、喧嘩をしてもその日のうちに“ごめんね”を言えるんです。
このカレンダーをめくっていただくことで、素直に“ありがとう”と“ごめんなさい”を大切な人に言えるようになったとか、いつの間にか“小さなことが気にならなくなった”という方が増えてくださるといいなと思っています。どことなく閉塞感が漂う世の中ですが、みなさんの毎日に少しでも笑顔を増やすことができたら嬉しいですね」
大袈裟なことでなくても、「部屋にお花を飾ってみようかな」とか「気になっていた本を買いに行こうかな」といった、小さな幸せのためのアクションを起こすきっかけになれば、とアン ミカさん。愛にあふれるポジティブなアン ミカさんの言葉たちは、毎朝のスタートをアクティブで前向きな気持ちにしてくれるはずです。
『ポジティブ日めくりカレンダー 毎日アン ミカ』
著者:アン ミカ 講談社 1485円(税込)
いつも笑顔で元気いっぱい! ポジティブに人生を歩むアン ミカさんが大切にしてきた言葉とは? 「HLLSPD」「和顔愛語」「遠回りだからこそ見える景色がある」「自分の機嫌は自分でとる」など、アン ミカさんのエネルギーの源泉となった31個の言葉たちが、なんと日めくりカレンダーに! 毎朝めくるたびに元気をもらえる、「プレゼントにも、結婚式の引き出物にもぴったり!」(アン ミカさん談)のアイテムです。
撮影/下村一喜【AGENCE HIRATA】
スタイリスト/加藤万紀子
ヘアメイク/K Furumoto【&'s management】
文・構成/金澤英恵
取材/ミモレ編集部
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アン ミカ
1972年生まれ。1993年にパリコレに初参加。現在はモデル業以外にも、テレビやラジオなどのメディア出演、エッセイ執筆や講演会の講師など、多方面で才能を発揮している。美容健康の分野にも精通しており、漢方養生指導士、野菜ソムリエやNARDアロマアドバイザーなど20の資格を持っている。