憎き裏切りへの対処法2:「仕返し」ではなく、「正当な対応」をすること


多くの人が裏切られたことによって怒るのは、「理不尽なこと」をされたからです。「やられたら、やり返す」というのは、子供っぽい発想ですが、「“理不尽な状況”を、“道理にかなった状態”に直す」ということであれば、悪いことではありません。
もし、相手の行為が法に触れることであれば、正当なやり方をとることで、自分の主張の正当性が証明できるもの。だから、大きな損害を受けた場合は、法的手段が取れるようなものなのかどうかを含め、まずは冷静にその「裏切られた状況」を客観視してみたほうがいいでしょう。

 

そのためにも、まずは、「冷静さを取り戻すこと」が大切です。人は、怒りの感情が沸き上がっていると、判断力が下がるので、いい手段がとれなくなってしまいますしね。まずは深呼吸をして、“通常モードの自分”に戻ってから、対策を考えたほうがいいでしょう。
もしかしたら、自分で考えるよりも、第三者に相談したほうが怒りの感情を抱いていない分、冷静な判断によるいいアイデアをくれることもあります。また、弁護士など、法律のプロの人にお願いしたほうがいいこともあるでしょう。

ただし、裏切られた出来事は、法に触れるものばかりではありません。例えば、「信じていた恋人に、他に好きな人ができてしまって、あっさりフラれた」場合は、難しいでしょう。その場合、フラれたほうは「裏切ったわね!」と怒りがこみ上げるものですが、結婚も婚約もしていない場合は、法的に相手を縛るものはありません。
そもそも人の心を縛ることはできません。だから、他に好きな人ができるのは仕方がないことでもあるのですよね。

さらに言うと、「法に触れるものではないケース」の場合は、残念ながら自分にも少し落ち度があることもあります。
つまり、信じていた恋人の心変わりによって、フラれたのだとしても、「男性を見る目のなさ」や「彼に愛され続けることができなかったこと」など、自分にも何かしら問題があることもあるのです。
なぜ、そんな残酷な指摘をするのかというと、人は誰もが、「自分は間違っていない」「自分は被害者だ」と思うと、相手に対して恨みを抱きますが、自分が“単なる被害者”ではないことが分かってくると、恨みの気持ちはおさまることもあるからです。

世の中はいい人ばかりではなく、色々な人がいます。それを前提に、恋人に限らず友達でも、親しくなるかどうかは、少し慎重に判断したほうがいいでしょう。“自分の利益”のために人を利用しようとする人は、意外といますしね。ここで反省しておかないと、また同じようなトラブルに見舞われてしまうこともあるので、気を付けたほうがいいのです。

とはいえ、「自分も落ち度があったのは分かるけど、それでも、気持ちが晴れない!」という人はいるものでしょう。次のページでは、そんな人が知っておいたほうがいいことがあります。