依存妻の「人生の代償」2:自由を失いやすい


夫に依存をしていると、夫次第で自分の幸せが左右されることも少なくありません。それにより、日ごろから相手の顔色を窺うようになってしまうこともあるでしょう。
特に、自分は働いていなくて、夫に養われていて、さらに夫が家計の管理をやっている場合は、ある程度、余裕のある生活費(お小遣いを含む)をもらっているわけでなければ、何か好きなものを買うときには、いちいち「夫に買ってもらう」必要が出てきます。たとえ夫が気前よく買ってくれるにしても、大人になっても欲しいものをいちいち夫にねだって買ってもらわなくてはいけない状況というのは、不自由なものですよね。

 

それでも、夫が妻の気持ちや意見を聞いてくれるような愛妻家(もしくは恐妻家)であれば問題ないこともありますが、もし「妻を自分の思い通りにしたい」と思うような支配的で自分勝手な夫の場合は、妻は我慢することが多いものです。
例えば、「お出かけや外食は、自分が行きたいところよりも、夫が行きたいところについていく」「自分がやりたいことに対して、夫の理想に合わないと反対される」「夫は家のことは一切何もしないのに、家事でできていないところがあると文句を言いだす」となると、言い方は悪いですが、ちょっと“召使い”のような扱いになりがちです。さらに、夫にモラハラやDVの傾向があって、反論ができないなんて環境だったら、“生き地獄”だと言えるでしょう。

とはいえ、そんな夫でも、「妻を大事にしている」と思い込んでいることが多いから、厄介なところがあります。世の中には、「人の愛し方」が分かっていない人は意外と多くいます。だから、自分では愛しているつもりでも、実際は“自分の思い通りになってくれる妻”が好きであり、“自分が快適に過ごすため”に、妻を必要としていることも少なくないのです。
それは、妻への愛というよりは自己愛であり、そんな夫にとって妻は、“自分に役立つ所有物”なのです。
もしそんな夫のいいなりになって生きていかなくてはいけないのであれば、勇気を出して、「自由を勝ち取る」ようにしたほうがいいでしょう。人生において、自由であることは重要なこと。それがなくて幸せはないですしね。

逆に、妻が依存することで、夫の自由を奪ってしまうこともあります。それについては、次のページで紹介します。