4月9日英国時間の朝、ウィンザー城にて、エディンバラ公爵フィリップ殿下(御歳99歳)が逝去されました。
1952年にエリザベス女王が即位された以来、王配として69年。これは英国王室史上最長。そして結婚生活も同様、最長の73年。長きにわたり英国や英連邦、そして妻でありクイーン、エリザベス女王を支えてこられた殿下。
生涯を通して示されてきた奉仕の精神と存在感を、今改めて世界中が実感し、敬意とともに追悼しています。
語るには若輩の私ではありますが、ご冥福をお祈り申し上げると、唯一無二の偉大なる、波乱と愛に溢れたエディンバラ公の人生をお伝えします。
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ギリシャおよびデンマーク王子として生誕
1921年6月10日、ギリシャ・デンマーク王子として誕生。王位継承順位は第6位でした。
しかし生後すぐにクーデターが起こり、一家で亡命。その後、父は家に帰らず、母は精神を病み入院生活。年の離れた三人の姉たちも結婚していき、家族はバラバラに。
いわば孤児のようになったフィリップ殿下を、のちに英国ジョージ5世(女王の祖父)が支援されたことによって英国で生活されることとなります。
テニスコートで始まった恋は、8年の時を経て結婚へ
もともと、遠縁の親戚関係であった、女王とフィリップ殿下。初対面は女王が8歳の時でしたが、それから5年後、ダートマス海軍兵学校時代のフィリップ殿下と再会し、テニスコートでネットを軽やかに飛び越えた殿下のお姿に、女王が一目惚れし恋がスタート。
その時、エリザベス女王が13歳、フィリップ殿下が18歳。
文通を主とした交際がなんと8年。
他国の王子であったことや、交際時の立場が単なる亡命した海軍士官であったこと(資産なし)。加えて殿下の粗野な振る舞いなどの理由から周囲からの反対にあうも、願い叶ってお二人は無事結婚へとこぎつけられました。
これは婚約発表の日の公式写真ですが、喜びに溢れ、とってもラブラブなお二人の姿が印象的ですね。1947年11月、ウェストミンスター寺院でご結婚。女王21歳、フィリップ殿下26歳でした。
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