私はこの意味でのスピークアップにおいて、Twitterはとても有用だなと思っています。先日、大学新入生向けに「発信」することについてお話をする機会があったのですが、自分が関心のあるトピックについて、高校の同級生に訴えかけても、興味を持ってくれる人がとても少なかったと嘆いている方がいました。
その方は「自分の発信力に問題があるのではないか」と言っていましたが、必ずしも共通の土台があるとも限らない40人とか50人に伝えても関心を持ってくれる人が見つかりにくいのは当然かもしれません。でも、大学にはもっと多くの人がいるし、ネットを使えば同じ関心、意見の人とつながりやすい。
もちろん実名で投稿しての炎上は怖いかもしれませんし、対面で会う等になると慎重さは必要だとは思いますが、ぽつりと自分の思うことをつぶやいてみる、まず意見を言葉にしてみる、それでまわりの反応を見てみる、そこからでも意味があるのではないかという話をしました。
「社会を変えていく」というと大きな活動をするようですが、まずは声を出してみることに価値があります。そうしたら仲間が集まってくるかもしれない、異なる場所で根っこがつながった問題を抱える人たちが見えてくるかもしれない。新年度で壁に直面している人は、ぜひその一歩からはじめてみてほしいです。
前回記事「「ジェンダーに理解がある」と自負する男性にお願いしたいこと」はこちら>>
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