更年期・閉経期の不安や体調をオンラインでサポートする「gennev」


そして最後は、女性がキャリアを積み上げ、リーダーとして活躍し続けるために不可欠なサービスです。「gennev」は更年期・閉経期の女性のためのオンラインクリニックです。

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「gennev」オンライン診断

シアトルを拠点とし、2019年に400万ドルの資金を調達したスタートアップです。更年期の症状に関するコンサルテーションを30分45ドルからオンラインで受け付けているほか、ほてり、睡眠改善など更年期症状のためのサプリメントやフェミニンケア商品も販売しています。また、更年期や閉経に関する勉強やコミュニティ作りのサポートも実施しています。

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「gennev」の先生たち

この分野に特化している企業は少なく、2019年から2020年にかけて売り上げを278%増加させているそうです。女性のミッドライフに切り込むビジネスは女性が長く働き、リーダーとなって活躍していくためには、今後日本でも欠かせない要素となってくると私も強く感じており、今回創業者のジル・アンジェロ氏にインタビューさせて頂きました。

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創業者のジル・アンジェロさん

その中で、gennevをスタートするストーリーをお聞きすることが出来ました。
彼女は元々テック企業での長いキャリアがあり、特にマイクロソフトに15年在籍している中であることに気がついたそうです。女性のシニアマネージャーたちとの様々なコミュニケーションの中で、育児の話が多かったところから、段々と更年期障害への話に女性の関心が変わっていくのを感じたと。そんな折に、あの世界的なブランド「ニュートロジーナ」を作った女性と出会い、彼女が女性の更年期障害をサポートするサービスを構想していることを聞きます。ただ、その方はすでに80代を迎えており、新規で会社を作ることを望んでおらず、アンジェロ氏がその想いを受け継いで、gennevを創業することになったそうです。

日本ではまだまだこの分野についてオープンに語られることが少ない印象ですが、アメリカではジェニファー・ロペスも、グヴィネス・パルトローも、ジャニファー・アニストンも50歳前後となり、自身の体の変化について語るようになったことで、女性たちの関心が高まり、少しオープンに話せるようになったそうです。

そして、彼女がこのビジネスを起業するにあたり直面した大きなチャレンジについての話がとても印象的でした。
まずは投資家が最初は全く見つからなかったこと。これまでに存在しないサービスをスタートしたからこそ、特に男性の投資家の理解を得るまでに時間を要したそうです。そしてもう一つは、この分野に関して興味があることを女性たちが積極的にオープンにしながらないことにより、いわゆるSNSマーケティングが難しく、苦労したと。未開拓の分野でビジネスを押し進める厳しさと、それを素晴らしいチャレンジだった明るく語る彼女に、私もとてもインスパイアされました。

 


バーンアウトしてしまわないために……
女性の活躍を後押ししたいと考える女性起業家たち


私は12年という長い時間を日系企業の会社員として過ごしてきました。海外への留学経験もなく、日本という限られた社会の中で、さらにテレビ局のバラエティ制作という男性社会の中で、そこにあるルールや規範が揺るがないものだと信じ込んで、女性としてのキャリアをがむしゃらに築いていたわけです。

バーンアウトすれすれだった気がします。

そんな自分を救えるのは自分しかおらず、同じ場所に長く留まるよりも、リスクを冒しても新しい環境に身を置くことを決断し、ニューヨークで会社経営という荒波に飛び込んだのが1年半前。全てが未知数になってしまった世界で、自分が何者でもなくなり、激しい不安に襲われることもありましたが、その中で私を奮い立たせるものがありました。

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それは世界中で闘っている女性経営者たちの姿でした。
自身のストーリーの中から生まれたビジネスで勝負する彼女たちの姿に影響を受け、私はこの1年半、女性経営者マニアのように、彼女たちの軌跡やビジネスをリサーチし、勝手にモチベーションを高めてきました。

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特に、女性起業家がフォーカスする視点として、「女性のキャリア育成」が大きな市場になってくるわけですが、本当に多岐に渡るポイントから、そのサポートを行っているスタートアップが世界中に存在します。それだけ、女性は女性の活躍を自分事のように後押ししたいと自然と考えてしまうのでしょうか。

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そんな今回は、私の目線で独自に選ばせて頂いた“日本人女性に知って欲しい海外ビジネスTOP3”と題して、女性が(私のように笑)ミッドキャリアでドロップアウトすることなく、リーダーとなり、活躍していくために欠かせないビジネスをご紹介しました。

最後に……企業における女性のシニアクラス、役員クラス、さらには女性の起業家が、日本にはなぜこんなにも少ないのか。
それは今回ご紹介したようなサポートの不足だけでなく、自分自身の中にある「他人には説明の出来ない自信」の欠如が原因だと私は日々感じています。
日本社会のレールからドロップアウトした私は、その根本にエネルギーを注入するオピニオンリーダーになろうと燃えないではいられないのです。

 
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