色眼鏡を外してクリアな目で見る
子どもが日々刻々と変化しているのにもかかわらず、大人が「この子は人見知り」「いつも話すのに時間がかかる」と決めつけてしまうと、無意識のうちに「この子は人見知りだから」という色眼鏡で子どもの姿を見てしまうことに繋がります。
実は、以前は相手の目を一切見ることができなかったのに、今は目を見て話せるようになっているかもしれません。本当は、少しずつ子どものペースで前に進んでいるかもしれないのです。
それなのに、「この子は人見知りだから」という色眼鏡をかけて子どもを見てしまうと、そういった小さな変化が見えなくなってしまいます。勇気を出して頑張ろうとしているその姿に気付けなくなってしまうのです。
認めるかかわりが子どもを支える
また、大人の期待が大きすぎると、子どもなりには以前より少しずつできるようになっていても、その子どもの姿が大人の思い描く姿に追いつかず、認めるに至らないということも起きてしまいます。
子どもの姿は何事も急に劇的に変化するということはありません。日々の積み重ねでスモールステップで変化していくものです。子どもの成長を支えるためには、小さな変化に気付き、その姿を認めていく大人のかかわりが必要になります。
以前は一切挨拶できなかった子が、小さな声でも挨拶ができたら、「おはようって言えたね。きっと相手にも届いてるよ」などと、その姿を認めていってあげましょう。「そんな声じゃ聞こえないよ」「もっと大きい声で言って」などとやり直しさせられたり、直接指摘されたりすると、子どもは余計にできなくなってしまいます。
急がば回れで、今できていることを認めていくことが大切です。
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