ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載です。今回は、晩婚を叶えた男性側にお話をお伺いしました。
40過ぎても独身なイケメン男性って希少だし、「モテるだろうに、何で今まで結婚しなかったの？」とあらぬ疑いをかけられることも多そうですよね。
45歳で結婚した郁弥さんは、そんな「あえて結婚しなかった男子」のひとり。
今まで遊びまくっていたのか、それとも意外とモテなかったのか。彼が今までどんな恋愛遍歴を送ってきたのかが、私が気になったのは、まずそこ。
前回のお話で、20代半ばから９年間付き合った相手が居たと言っていた郁弥さんですが、そのときは結婚しようと思わなかったのでしょうか。
郁弥さん：お互いタレントを目指していたこともあって、そのときは結婚願望がなかったんです。付き合いは長かったけど、最後の方は幼馴染みみたいな感覚になってしまっていましたね。あと、別れる前は僕が他の女性と結構遊んじゃってました。
一見、草食男子に見える爽やかイケメンの郁弥さんのこの発言にショックを受ける、バツイチアラフィフだけど中身は純情乙女（笑）なワタクシ、さかい。
こんな誠実そうな男性が浮気するなんて。自分の男性を見る目にもう自信が持てないというか、一体何を信じたらいいのか。いや、たしかに取材で数時間一緒に過ごしただけじゃ何もわかるはずないのですが……！
さかい：その彼女と別れてからの恋愛事情はどうだったんですか？
郁弥さん：自分と同じようなモデルや女優などの同業者か、現場のスタッフと付き合うことが多かったんですが、その後は交際のサイクルが短くて。スーパームーンが綺麗な夜に「月が綺麗だね」って盛り上がって付き合ったけど、３ヶ月で自然消滅しちゃったこともあれば、半年でフラれたときもあります。
よく聞くと、これには、郁弥さん自身が相手の女性にそこまでハマれなかったということもあるのですが、前回書いたように、EDになってしまったのも大きな原因のよう。
さかい：郁弥さんは、自分に自信がなくなってしまって、それで結婚できる気がしなかったとおっしゃってましたよね。それは、EDになったことが関係してるんですか？
郁弥さん：そうですね。その気で出かけても、いざいい雰囲気になったときに、機能しないんです。だから僕の方が相手から逃げちゃう感じで。
そのEDの原因として考えられるひとつが、前述の、ご両親の不仲。ほかにも、同じ事務所の若手女優と付き合ったら、その子が同じ事務所の別のタレントとも関係を持っていることがわかったり、女性としたときに向こうが痛がったり、という諸々が続いてデキなくなった、と郁弥さんは分析しています。
ちょうど長年付き合っていた彼女と別れた30代後半は、郁弥さんが金銭的にも厳しかった頃。その直前の３年間だけ実家を出てひとり暮らししていたのですが、ご両親が離婚してお母様がひとりになったこともあり、郁弥さんは実家に戻ったのでした。
経済的に安定しないタレントという職業と、母ひとり子ひとり（弟さんはすでに結婚して独立済み）の家庭環境とED。その３つが組み合わさったことで、いくらイケメンで寄ってくる女性には不自由しないとしても、郁弥さんが「もう結婚できないかもな」と自信をなくしても不思議ではありませんよね。
そんな郁弥さんが45歳というアラフィフになって、どうやって結婚できたのか。
そのお話は、次回に続きます。
構成／川端里恵（編集部）
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