② 離活は3つの安定をゴールにする


ちなみに離活のゴールは定義が様々ですが、まずは離婚を成立させること、それも、ご自身が望む形で成立させるのが悲願ですよね。

でも、ほとんどの方にとって、初めてなのが離活です。

就活や婚活と違って、幸せな離婚ってイメージしにくい……という方も多いのではないでしょうか?

私も「離婚=不幸、離婚=苦労する」と思い込んでいた節があったので、初めはどうやってゴール設定をしたらいいのかわかりませんでした。

出来るだけ多くの解決金や、養育費を貰うことがゴール?
そもそも、離婚が成立したらすぐさま幸せになれる?

「夫と別れたい」と思ったときに、離婚経験者がまずやったこととは?【離活マニュアル】_img2
 

初めてゆえに、様々な疑問が湧いたのです。

 

そこで私は、子連れ離婚に関する本、弁護士の先生が書いた本を読み直し、国内外のシングルマザーの発信をSNSでチェック。

離婚してもなお、幸せそうに暮らしている人はどんな状況で、かつどんなゴール設定をしたのか、色々観察する中で、共通点が

「金銭的に安定している」
「周囲から理解され、物理的・心理的な助けがある」
「精神的に安定している」

の3つかもしれない、と仮定しました。

つまり、仕事(お金)、対人関係、メンタルです。

逆にいえば、この3つさえ安定させることが出来れば、不満だらけの婚姻生活を継続するよりも幸せを感じることができるのかもしれない!

そうして仮説ながらもその3つの安定を目指し、弁護士の先生と交渉のゴールを設定。
周囲の理解を最大化できるように働きかけ、メンタルを安定させるために色々な勉強をしました。
ゴール設定を無理やりにでも明確にしたことで、離婚後の「こんなはずじゃなかった」はそこまで多くありませんでしたし、今、友人の離婚相談を受ける時にも非常に役に立っています。

また、私の最近の愛読書である『子づれシングルの社会学』にも、離婚後の生きづらさを軽減できる条件として、ある程度の収入が得られる見込みや離婚や母子生活への理解者の存在、育児や家事の援助者や養育費、などの記載がありました。

「やっぱり、お金も大事。周囲からわかってもらうことも大事。一人で頑張ろうとしないで、頼ることが大事なんだ!」

と、この連載で伝えたいこともよりクリアになりました。