初めまして、ライターのさちこと申します。
現在私は、小学生の子供を1人育てながらシングルマザーとして日々を忙しく過ごしています。

幸せいっぱいな恋人期を経て、入籍、妊娠、寿退社、出産……。しかし、順風満帆だったのは結婚式前日まで。結婚式当日には当時の夫にかすかな違和感を感じていました。

夫婦問題が深刻化した産後から、結婚生活を続けること8年。専業主婦、ワーキングマザー、そしてシングルマザーと様々な立場を経験するなかで、私は「結婚とは一体何なのか?」というシンプルな疑問を抱き続けてきました。

この連載は私が向き合ってきた「結婚とは何なのか」を自分なりに解き明かすために行ってきた「離活」という活動について、その本質と実態をより多くの方に知っていただき、ご自身の人生に役立てて欲しいと思い、スタートしました。

離婚について無知だった当時の自分に教えてあげたかったこと、現在希望を持って婚活をされているみなさまにも知っておいて欲しいことをざっくばらんに書いていきたいと思います。

 


「ぶっちゃけ離婚ってどうですか?」


あれはまだ、コロナ禍以前のこと。仕事で知り合った方と思いがけず会話が弾み、話題がプライベートなことにまで及んだことがありました。

こちらが離婚調停中(当時)という立場であるということをオープンにしたからか、

「実は夫との関係が上手くいってなくて……離婚ってぶっちゃけどうなんですか?」

とぽろっと悩みを打ち明けてくださったのです。

 

話をよく聞いてみると、「お前は本当に使えない」「頭の作りが悪い」など、「それは人格否定だろう」という夫の発言に日常的に悩まされていました。
大卒で働いていて経済力もある。でも、子供がいるため離婚の決断は難しいといいます。

問題はお金の不安ではない。さらに深く話を聞いてみれば、その女性を離婚から遠ざけていたのは「離婚は不幸なこと、未知で恐ろしい」という思い込みだけ。
客観的に見れば、実に有利に離婚できる条件が揃っていたのです。

 


コロナ禍で様々な社会の常識が変化し、離婚に対してもオープンに話せる空気を感じられるようになってきました。

けれど、まだまだ様々な理由で理不尽な結婚生活に耐えている方も多く存在するのです。

自身でお金を稼ぐ力があるにも関わらず、

「両親が揃っていることが良い家庭、幸福の条件である」
「離婚=不幸」
「子供に申し訳ない」

という既存の価値観で、離婚という選択肢をはじめから放棄し、我慢しているという方がまだまだ多いのではないでしょうか。

しかし、そこで我慢を選んだためにストレスで心身に不調をきたし、結果、一番守りたかった子供にとって、よくない環境になっているという矛盾が起きているケースも少なくありません。
はたから見たら完璧な家族に見えるのに。

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【離活ってなにからはじめるの?】
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