こんにちは、ライターのさちこです。
世間は緊急事態宣言で厳しいものの、GWや母の日などSNSに楽しそうな家族の様子がアップされるのを見て、「うちは夫婦関係が最悪なのに」と落ち込んでしまった方も多いのではないでしょうか?
ですが、世間には表に出ないだけで実に様々な苦労をしている人がたくさんいます。華やかそうに見えるご家庭にも、人には言えない問題があるなんていうのはザラ。
人生には山も谷もあり、その道筋はSNSの写真1枚からは決して推し量ることができません。
さて、連載3回目となる今回は、「私って離婚すべき?」と迷ったときに読んでいただきたいコラムをお届けします。
個人的に、すでに何人もの令和の離婚を見守ってきました。
厳しい社会の目と、女性の進んだ権利意識。
相反する要素に挟まれて、令和の時代に離活に挑む女性たちの応援ソングを作詞するつもりで書いていきます。
うそ偽りない自分の本音の引き出し方とは?
離婚相談を受けるときに、即レッドカードと判断できる人物(DVやモラハラ、借金・浮気癖など)ならともかく、「離婚すべきかどうか自分で判断できない」という方がとても多いのです。
あなたはどうでしょうか?
以前、ツイッターで「炊きたてのご飯が出てこないと不機嫌になる夫」というテーマのツイートがバズったことがありました。
それを見て私が思ったのは、その行為が夫の一番最悪な行為なのか、それよりももっとひどい行為があり、ご飯が炊きたてでなくてふて腐れるのは単なる日常のワンシーンなのか、で判断がまったく異なるということです。
子供がいて共働きなのに、「やっぱりご飯は炊きたてがいい」と無邪気に言えちゃう配偶者にはたしかに憤りを感じますが、その際の不機嫌のレベルや態度が、ことの深刻さを測る目安になるのではないでしょうか?
私が受ける相談にも、初めは「炊きたてご飯が出ないと不機嫌になるのよ〜」という愚痴レベルだったのに、深掘りしていくと「実は典型的なモラハラ」「実はクレジットカードを頻繁に止められている」など、根深い問題が絡んでいることが多々あります。
そしてさらに複雑にしているのが、自分自身がそれらの行為に慣れてしまっている、もしくは周囲に訴えにくいため、客観的に判断できなくなっている、という場合。
自己判断は難しいですよね。
そして夫の愚痴を友人や親などに相談するとき、「もしかして離婚しなかった場合に恥になるから、周囲に本当のことを話しにくい」「当たり障りのない悩みの表層だけしか話さない」という方が非常に多いことにも気がつきました。そして私自身もそうでした。
悩みを相談したいはずなのに、どうして取り繕うのでしょうか?
その一番の目的は「離婚しなかった場合に、子供のお父さんが最悪な人だと思われるのが嫌だ」「不幸な夫婦と思われるのが嫌だ」という、世間体や周囲の目を気にしたゆえの行動だと思います。
もしくは、まず軽い悩みを相談して、相手の反応を見ている場合もありますよね。
どちらにせよ、自分の今の家族の評判を気にする気持ちは痛いほど分かります。
当たり前です。
けれど、そうなると冷静な判断ができず、一人で抱え込んでしまいます。
アドバイスするとしたら……。
相談先は複数とし、友人以外に何でも話せるカウンセラーを見つけたり、行政の無料相談窓口を積極的に利用したり、後腐れない占い師にとりあえずしゃべってみるなど、ハードルの低いところから真実を伝える練習をするといいかな、と思います。
それも難しい場合、まずは日記に書くなどのアナログな方法や、セルフケアアプリを使うのもオススメです。
誰にも見られないので真っ黒な愚痴を書き放題ですし、のちに自分の思考を客観視するのにも役立ち、結果、冷静な判断につながるので、令和の離活にはぜひ取り入れて欲しいと思います。
【イラストでわかる3つのステップ】
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