子供の頃から料理が大好きなアクセサリー作家・山本亜由美が、日々アトリエにこもって、知らない味や大好きな味の再現にトライする「食いしん坊レシピ」がスタート! 
あるときは1人で。スタッフや友人がいるときは2人で。
簡単で美味しくて、素材の組み合わせも楽しくて。
足したり引いたりが簡単なご飯をご紹介しようと思います。

苦味と歯ごたえが絶妙! トレビスとりんごの大人サラダ【レシピ】_img0
 

トレビスはキク科の植物。
チコリ(アンディーブ)のお仲間です。だからハーブとしてもよく知られるチコリの薄紫色をした菊のような花が咲きます。昔トルコのイスタンブールからボルという街まで行く途中、車窓にこのチコリの紫の花がずっと咲いていたのを覚えています。最近はチコリもトレビスも安く簡単に買えるようになってきました。

渋い赤色のトレビスはナッツやチーズとの相性が抜群で、火を通すと苦味が増すのでローストして甘酸っぱいビネガーで食べたり、リゾットにするのもオススメ。とはいえ、まだまだ「普段買わないわ」という方も多いので今回は簡単に作れるサラダをご紹介しようと思います。

 


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トレビスとりんごのサラダ


材料(2人分/写真の一皿分)

・トレビス 小さめ3/4個
・りんご 1/2個
・ゴルゴンゾーラ お好みの量 
・クルミ お好みの量

ドレッシング
・マスタード 小さじ1
・白ワインビネガー 小さじ1
・バルサミコ酢 小さじ1
・はちみつ 小さじ1
・塩 少々
・オリーブオイル 大さじ2から3
・醤油 適量

味変は胡椒やレーズンなどドライフルーツ

*ビネガーは1種類だけにしたり米酢に変えてより酸味を出しても美味しい

作り方

1 トレビスは芯のほうから1/3程度包丁を入れ残りは手で割るようにさく、さらに分割しながら大きめの一口大にし皿に盛る。

苦味と歯ごたえが絶妙! トレビスとりんごの大人サラダ【レシピ】_img1
 

2 りんごは5ミリほどに薄く切りトレビスの間に盛る

3 ブルーチーズをスプーンなどで適量づつすくい、野菜の上に散らす

苦味と歯ごたえが絶妙! トレビスとりんごの大人サラダ【レシピ】_img2
 

4 クルミをバランス良く飾る

5 ドレッシングを作り食べる直前にかけ出来上がり
オリーブオイル、醤油以外をボウルに入れよく混ぜ、少しづつオリーブオイルを入れトロッとなるよう都度よく混ぜる
風味程度に醤油を入れる(入れなくてもおいしい)

苦味と歯ごたえが絶妙! トレビスとりんごの大人サラダ【レシピ】_img3
 


トレビスが少し余ったらぜひ作ってほしい1品があります。
トレビスにオリーブオイルをふりかけオーブンでゆっくりローストし、ブルーチーズと松の実をのせ、お好みでレモンを絞って食べてみてください。
ワインが進むこと請け合いです!

はじめに書いたチコリの花の思い出は2015年に友人の結婚式で訪ねたトルコ、ボルの街へ行く途中のことでした。
車窓にチコリの青い花や赤いケシが黄色っぽく乾いた風の中揺れていて、一人大興奮で、「車を止めて〜っ」と言いたいのを我慢していました。
到着したボルの街では森の中にあるホテルの庭で、なんと800人ほどが参加する結婚式が行われました。

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フォーマルな雰囲気の式なのだけど途中からみんなで輪になりフォークダンスを踊るんです。若者も年寄りも何曲も何曲も何時間も踊るんです。
前日には花嫁と女性だけの式があり、ここでもダンス。
そういえばセマーという宗教的な踊りも見ました。

苦味と歯ごたえが絶妙! トレビスとりんごの大人サラダ【レシピ】_img5
 

セマーとはくるくると回り踊る「旋舞」、13世紀から伝わるイスラム教メヴレヴィー教団の宗教行為のことです。
土着的な民族の踊り、ミナレットから流れるアザーンの声、色鮮やかでスパイシーな食、青い海、美しいタイルで彩られたモスクや霊廟、そして熱いチャイ。
トルコはインスピレーションの宝庫のような国でした。
ああ、旅がしたくなりました。
 

撮影・文/山本亜由美 構成/藤本容子

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