「思い込み犬」はだれの心にも住みつく

ネガティブ感情は「7種類の犬」に例えられる?自分を知り「折れない心」を作る方法_img4
 

ここまで紹介してきた7種類の「思い込み犬」のうち、だれでも少なくとも1つは当てはまると思います。

皆さんは失敗やトラブルに巻き込まれてイライラしやすかったり、一緒に働いている人に過剰に謝ったりしていないでしょうか。

 

逆に自分の周囲にいる人の心の中にも「思い込み犬」は住みついています。

たとえば「正義犬」タイプの人がいれば、イライラされたことに対して反論してしまうと、収拾がつかなくなります。そうした人とはなるべく距離を置くようにしましょう。

また、「謝り犬」タイプの人がいるのであれば「そこまで責任を負うことはない」と、ときに慰めてあげることも大切です。人の気持ちを考えずに揚げ足を取ったり、皮肉じみたことを言う人は多くいますが、それではなんの解決にもなりません。

自分や周囲の人々の心が折れることなく、レジリエンスが高い状態になるためにも、この「思い込み犬」について自覚しましょう。


監修者プロフィール
久世浩司さん:
1972年生まれ。ポジティブサイコロジースクール代表。慶應義塾大学卒業後、外資系企業のP&Gへ入社。在職中にレジリエンスについて学び、退職後、社会人向けスクールを設立し、レジリエンス研修講師の育成と法人向け組織開発コンサルティングに携わる。著書に『マンガでやさしくわかるレジリエンス』(日本能率協会マネジメントセンター)、『世界のエリートがIQ・学歴よりも重視!「レジリエンス」の鍛え方』(実業之日本社) など多数。

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『レジリエンスで心が折れない自分になる』監修:久世浩司 日本能率協会マネジメントセンター 1650円(税込)

ストレスの多い現代社会において、逆境や困難に負けないための力として注目を集める「レジリエンス」という力。本来誰もが持っているレジリエンス=立ち直る力を鍛えるための知識を詰め込んだ本書は、わかりやすいイラスト解説も豊富。仕事や人間関係でプレッシャーを抱えやすい方はもちろん、毎日を機嫌よく過ごしたい方にもおすすめの“心の在り方”を教えてくれる一冊です。


イラスト/小野崎里香
構成/金澤英恵