日英ロイヤルファッション「モノトーンの品格ある着こなし」お国柄による違いとは?
<格子柄のジャケット✖️パンツ>
カジュアルな装いもシックにまとめるのが皇后・雅子さま
スポーツ観戦という場では、このようなカジュアルなニュアンスのある装いの皇后・雅子さまも拝見できます。
白黒の千鳥格子をベースに、襟と袖口に黒のアクセントが効いたジャケットは、ウエストのラインも計算された美しいパターン。
インナーには生成りのニットを選ばれ、お顔を明るくライトアップ。ボトムは黒で引き締めるというカラーバランスも、とても参考になるスタイルです。
ボディコンシャスなシルエットのキャサリン妃
皇后・雅子さまと似たジャケットを、英国キャサリン妃もお召しに。
別名プリンス・オブ・ウェールズ(皇太子)チェックとも称される、グレンチェックのジャケットは、ウエストがしっかり絞られ、腰骨丈の鉄板シルエットです。
しかもボトムにはスキニーを合わせ、全身ボディコンシャスさながらのシルエットです。
そのため色は控えめに。ジャケットを主役にして、その他は全て黒という縦のラインで、スッキリ見せています
英国調のジャケットにスキニーという、伝統と若さあふれる着こなしが、キャサリン妃らしさです。
<ドット柄>
ドット柄は英国モノトーンファッションの代表
英国王室ではモノトーンスタイルとして、ドットのワンピースの着こなしも目立ちます。
例えばキャサリン妃の、ジャケット×ワンピース のスタイル。
この時ジョージ王子を妊娠中のキャサリン妃が、初のマタニティアイテムとして披露されたのが、このトップショップのドットワンピース。
その上に、結婚前から愛用されている黒のショートジャケットを羽織り、小物も黒に。
これが引き締め効果のアクセントとなって、ふっくらしたお腹もうまくカバーしながらお洒落なモノトーンファッションの完成です。
プチプラワンピースによる絶妙なカラーバランスのモノトーンコーデは、妊婦でなくとも真似できると、話題となったのも当然ですね。
こちらは、白地に黒のドットのワンピースを軸にしたモノトーンファッションです。
ワンピースにインパクトがあるため、トートバッグやサンダルなど、小物は全て白と黒で揃えていらっしゃることで、全体がすっきりと洗練されて見えます。
華やかなものは一つに絞る「一点集中型コーデ」は、親近感のあるコーデがお得意のキャサリン妃ならではですね。
生前、ファッションアイコンでもあったダイアナ元妃のドットスタイルがこちらです。
ドットのサイズこそ小さめですが、ワンピースのシルエットは、ボディコンシャス。肩にパッドが入っているのも、まさに80年代の象徴です。
同様に白地に黒のドットのお帽子、バイカラーのパンプスと、計算され尽くした白黒バランスがパーフェクト。気品と華を兼ね備えた、ダイアナ元妃らしい、見事なロイヤルスタイルです。
意外にも似たスタイルが多く見られた、両国のモノトーンファッション。
異なる点といえば、日本の皇室ではフォーマルなジャケットが中心で、英国王室ではデザイン性のあるジャケットやワンピースが多く、華やかさが軸となっています。
しかしその一方、ジュエリーに関しては、パールが、両国ともにモノトーンファッションのマストアイテムでした。
憧れのロイヤルスタイルの中で、今回のテーマが、最も私たちの生活に取り入れやすいのではないでしょうか。
構成/片岡千晶(編集部)
第1回「皇后・雅子さま、キャサリン妃の装いに個性とお国柄が「ロイヤルの象徴・ブルーの着こなし」」>>
第2回「【ロイヤルファッション解説】皇室、王室に愛されるパールの付け方の違いとは?」」>>
第3回「【日英ロイヤルファッション】皇后雅子さま、キャサリン妃「華麗なホワイトとゴールドの装い」」>>
第4回「日英ロイヤルファション「雅子さま、キャサリン妃の色選びにみるお国柄」とは?」>>
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