何をしても言っても悪くとられてしまう。何度も発信をやめようと思いました
そんな苦しい日々を救ったのが、2009年から始めたブログ。SNSを通じて人々とつながることで、行き場のなかった孤独な育児から救われたといいます。
「自分の気持ちや状況を発信していたら、それに対するリアクションをもらえるようになり、少しずつ気持ちが軽くなっていきました。困りごとや悩みに対して先輩ママたちが共感したりアドバイスをくれたりしたことが、どれほど励みになったことかわかりません。そのときようやく、『育児で悩んでいるのは私一人じゃないんだ』と気づけたのです。ただ、当時は私たちの結婚に対して否定的な声も多く、寄せられるコメントも決して優しいものだけではありませんでした。私だけでなく夫婦二人セットでいろいろ言われてしまうのは本当に辛かったですね」
子どもの入学式に出席した際のスーツに「丈が短すぎる」「色が派手」などと言われたり、日々の料理に「買ってきたお惣菜を器に移しただけ」と真実でないことを書かれたり…… 何をしても、批判的に受けとられてしまう時期が続きました。
「今振り返ると、当時の私ってツッコミどころ満載だったなあとは思います。例えば、流しそうめんをしたとき、『子どもが好きだから』とウインナーを流したところ、すごい量のコメントが寄せられました。私はよかれと思ってしたことですけど、さすがに斬新すぎましたね(笑)」
たくさん届くアンチコメントに心が折れ、ブログをやめたいと事務所に訴えたことは何度も。けれども、「そんなに辛いならやめてもいいよ」と言われると、「いや、やめたら負けだ、頑張ろう!」と、負けず嫌いな性格が出てきて、むしろそれを続けるパワーに変えていましたね、と辻さんは笑います。
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