完璧主義が自らを追い詰めることに
「けれども第二子を妊娠・出産後、より深刻な離婚危機に直面しました。以前よりも子育てに慣れてきてはいたのですが、子どもが増えるということは、物理的にやることが増えるということですよね。
それなのに、以前と同じように『育児も家のことも完璧にやらなくちゃ』『できない自分が許せない』と自分を追い込んでしまいました。さらに『私はお母さんなんだから強くならなくちゃ』と、旦那さんに素直に甘えることもできなくなっていました。
そんな状態で旦那さんと向き合っても、ただただ気持ちをぶつけ合うだけ。後先を考えずにひどいことを言ってしまったこともありました。一方的に抱え込んだ私が悪かったのかもしれません。でも当時はそうは思えなくて。『こんなに辛いのなら、今回は本当に別れるしかないのかな……』と思うようになりました」
危機を救ったのは、お互いに向き合えた京都旅行
二人で話してもぶつかって終わるだけなので、両親を交えての話し合いの席を設けました。そして、改めてお互いの関係を見つめ直そう、と子どもたちを預けて二人で旅行に行くことになったのです。
「行き先は京都。二人で電車に乗って山に登って、鴨川沿いを散歩して、川床で美味しいものを食べて…… 久しぶりに本音でいろいろ話し合いました。まずは私から『二人の子どもの母親になったからには、強くならなくちゃ、完璧にやらなくちゃと思って、甘えることができなくなってしまった』ということを、一生懸命に説明しました。
そうしたら旦那さんが『僕も甘えてほしいと思っていたよ。よし、これからは甘えていこう?』と言ってくれて。これからは彼に頼っていいんだと思うことができて、本当に気持ちが軽くなりました」
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