突然ですが、ミモレは講談社のウェブマガジンです。知ってました? いや、ご存知ない方がほとんどなんじゃないかなと思います。
ミモレに限らず、どの雑誌もそれぞれの媒体ありきで、会社が前面に出ることはほとんどなく⋯⋯ 講談社の公式Twitterアカウントもつい先日までなかったくらい(笑)!
実は今年、講談社は企業理念とロゴマークを改訂、ブランドを刷新しました。そのブランディングのパートナーとなったのはNetflixやNational Geographicなどのブランディングを手がけてきたNYのグレーテル社です。
立派なブランドフィルムまで出来ていて、正直驚きました。Apple、SONY、IKEA広告フィルムなども手がけるアルゼンチン在住の映像作家JUAN CABRAL(フアン・カブラル)氏によるものだそうです。
ドラマティックな街の風景、おしゃれなオフィス⋯⋯ 。撮影が行われたのは講談社、ではなくブエノスアイレスでした。しゃれてる!
ブランドフィルムのタイトルは“Taking Flight”。『AKIRA』『FAIRY TAIL』『進撃の巨人』など世界で愛される講談社の作品がたくさん登場します。『ノルウェイの森』も出てきますよ。よ〜く見ると見つけられるはずです♪
映像の中では日本語、英語、中国語、フランス語、スペイン語で講談社の作品の一節がささやかれ続けます。
我が家の中学生は『進撃の巨人』の大ファンなので「心臓を捧げよ⋯⋯ !」のところで大興奮しておりました。
講談社の頭文字である「K」をあしらったロゴが現れたところで、フィルムは終わります。ロゴが意味するのは「さまざまな交差点」。作者、編集者、読者、ユーザーの思い、気づき、創造性が交差していく未来を想起させます。
創業以来の社是「おもしろくて、ためになる」の精神を英語で表現した新しい企業理念も決まりました。
Inspire(作り手と読者・ユーザーの両者に新たな発見や創造性を提供し)
Impossible(見たこともないような)
Stories(物語を生み出す)
です。
いや〜、プロのブランディングってすごいですね⋯⋯ 。グレーテル社のサイトには、講談社のブランディングについて詳しく書かれていて、大変興味深かったです。
物語というと小説やコミック作品を思い浮かべる方が多いかもしれません。
でも私はミモレを単なる情報の集積ではなく「ストーリー」を届けるつもりで作っています。
結婚していてもいなくても、子どもがいてもいなくてもいい。人と比べず自分軸で生きる。自分を責めず、自分を愛し、いたわり、信じる。自分を、社会をあきらめずに、小さな一歩を重ねる。サイトスタート以降、くり返し伝え続けてきた価値観は、皆さんの心に響いた瞬間、皆さん自身の物語、ストーリーになると信じていて。特装ボックスなどの商品開発も、受け取ったその日から皆さんの生活や生き方にどう良い変化をもたらすだろう、と想像しながら取り組んでいます。
皆さんにとってのImpossible Story(見たことのない物語)は何でしょうか。
枠やしがらみにとらわれず、変化を恐れずに、皆さん自身が前向きなストーリーを描けるようなお手伝いがこれからもできたらと思います。
月曜日に公開した記事で、オイシックス・ラ・大地の髙島社長が「現在oisixの食品廃棄率は0.2%だけれど0%を目指している」と話していました。ご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか。すでに0.2%なのにもかかわらず、0%を目指すところに、高嶋社長のゆるぎない信念とストーリーを感じますよね。「これからは、より恥ずかしげもなく青臭く、未来に生き残るであろうサービスを提供していくのが必要」との言葉にも大変感銘を受けました。
そんなわけで「恥ずかしげもなく青臭く」今日は書いてみました! 皆さんとミモレが交わった先にある「見たことのない」ストーリーに想いを馳せながら。
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