年収や、外見。“高スペック”にはいつか終わりがくる


「40代の会員さんを見ていると、たまたま結婚のチャンスを逃してしまっただけという方がほとんどで、ごく普通の方ばかりです。ただ、完璧に理想の“スペック”が揃った人が見つかるかどうかというと、正直、希望通りではないかもしれません」

ちなみに“自分より年収が高い男性”という条件でも、求めすぎでしょうか? 贅沢は言いませんが、できれば自分より稼いでいる男性を希望する女性は多いと思うのですが……。

「私がいつも言っているのは、年収ばかりを見るべきではないということ。年収が低くても資産は多い方もいらっしゃいます。また男性がアラフィフなどの場合、いくらお給料が良くても定年までの時間が限られているので、年収はあまり関係ないですよね。

それにいくら稼いでいても、奥さんにほとんどお金を渡さない男性もいますし、その逆も然りです」

では外見についてはいかがでしょう? イケメン好きの女性も多いと思うのですが、望みは捨てるべきですか?

「外見にこだわる方も多いですが、どんなにイケメンでも人はいつか老いるので、見た目もあまり気にしないほうがいいと思います。シンプルに気が合う相手がいいですよ」

仰る通り、外見や年収は永久的ではありません。しかし “気が合うかどうか”は基本的には変わらないと思うので、最も大切にすべきポイントかもしれないですね。

40代シングルマザーの婚活。「NGワード」に気をつけて、良縁を掴むコツ_img0
 

「最初は『この人と毎週ごはん食べに行ってもいいかも?』くらいの温度感から始める感じで十分だと思います。よく“恋に落ちなかったから”と言って、そこで終わらせてしまう会員さんがいらっしゃいますが、婚活で苦労しがちです」

 

ただ相談所での出会いとはいえ、やはりある程度は恋愛した上で結婚したい気持ちもあると思うのですが……。

「人は歳を重ねるにつれてどんどん恋に落ちにくくなっていきます。それなのに、若い時と同じような恋愛感情を持てるかどうかで判断すると、失敗してしまうんです」

たしかに20代や30代前半の頃は、うっかり一目惚れや、勢いによるハプニングがありました。

それが30代も半ばを過ぎると、うっかり恋に落ちることはほぼ皆無。それに気づかず、あの頃のドキドキをもう一度! なんて願っていると、その機会は永遠に来ないのかもしれません。

本当に結婚したいのなら、恋愛感情を優先させるのではなく、真奈美さんの言うように「気が合うか」「毎週ごはんを一緒に食べに行くのが嫌じゃないか」などで判断することが鍵ですね。

ちなみに、まだどうしても恋がしたい! という人も、40代以上の会員さんの中にはいらっしゃいますか?

「そうですね。私、やっぱり結婚よりも恋がしたかった……と言って、退会されていった方もいますよ」

当然のことですが、結婚はマストではありません。どんな人生を歩みたいかよく考えて、ご自身が心の底から納得した上で「結婚はしない」という結論に至るのであれば、それもまたアリだと思います。

大切なのは、アラフォー婚活においては「恋愛と結婚は切り離して考える」のがベターということ。

それでは最後に真奈美さん、読者の方に一言お願いいたします。

「“いい人がいたら結婚したい”を卒業して、“私は結婚する!”に変わった時が、婚活の入り口です。皆さんの婚活を心から応援しています」

アラフォー婚活は、私が考えていたよりずっと希望が持てるものでした。成功の秘訣は、とにかく本気になれるかどうか。

これを読んでくださった婚活中の皆さんの未来が、明るいものになりますように!

構成/山本理沙
取材協力/「サブスク婚活」

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