40代からパリ生活を始めた無類の食いしん坊・井筒麻三子が、「のんびりゴロゴロしてても、美味しいものが食べたい〜」と考え出したレシピから始まった、お料理連載。ゆる〜っと簡単なのに、小洒落た美味しいものが作れるから、お料理が苦手な方、「今日の献立を考えるのが面倒」という時にこそ、ぜひ作って欲しいお料理が揃っています。

【イタリア旅気分レシピ】貧乏人のズッキーニ揚げ_img0
 
 


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イタリアはブーツの形をした国とよく言われますが、そのかかと部分にあるのが、私の大好きなプーリア州です。日本はもちろん、いろんな国の人に話しても大概「?どこですか?」という感じで、イタリアの中でも知名度の低い州なのですが、透明でブルーの海と白く美しい街並みが楽しめる、とても素晴らしい場所。そしてここは「イタリアの食糧庫」とも呼ばれるほど、食の豊かなエリアでもあります。

数年前に訪れて以来、あまりの良さに虜となり、すでに5回ぐらい再訪。料理教室にも行ったりしたのですが、プーリアの家庭料理として教えてもらったのがこの貧乏人のズッキーニ揚げです。イタリア南部は戦前まで経済に貧しかったため、シンプルな素材のみで作るクチーナ・ポーベラ(貧しい食事)が中心だったそう。このズッキーニ揚げも、まさにそんな料理。でも今となっては、ズッキーニの味そのものをしっかりと引き出してくれる、ある意味贅沢な料理とも言えます。

カラッと揚げるために、ズッキーニの水分を程よく抜くのがポイントです。半日天日干しするのがベストですが、すぐ作りたい場合は薄切りにしてから塩をして、30分ぐらい置いてから水分をよく拭くのでもOK(ただ私としては、1枚ずつ水分を拭き取るのは面倒なので、天日干しの方が簡単だなという気がしています)。ざるに広げて冷蔵庫の中に1日置いても、それなりに乾くと思いますので、外に干す余裕はないわ! という人は冷蔵庫方式でも。
正直なところ、ズッキーニ1本だとあっという間に瞬殺してしまう美味しさなので、2〜3本使って多めに作るのがおすすめです♪

イタリア家庭の味。ズッキーニのシンプル揚げ


 材料(二人分)

・ズッキーニ 1本
・にんにく 1片
・ミントの葉 1枝
・オリーブオイル 適量
・塩 適量
・レモン汁 適量

 作り方  

1 ズッキーニは薄切りにし、ざるなどに並べて1日天日干しにする。

【イタリア旅気分レシピ】貧乏人のズッキーニ揚げ_img1
 

2 にんにくはスライス、ミントの葉は荒みじん切りにしておく。

3 フライパンにオリーブオイルを1cm程度入れ、150度(中火)に熱する。

4 3にニンニクを入れ、程よく色付くまで揚げたら取り出しておく。

5 4のフライパンにズッキーニを加え、両面が色付くまでじっくり揚げ、油を切る。

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6 4で取り出したニンニクとミントの葉をズッキーニに加えて混ぜ合わせ、塩、レモン汁をふって味を整えたら完成。

【イタリア旅気分レシピ】貧乏人のズッキーニ揚げ_img3
 



「◯◯のレシピが知りたい」と言ったリクエストも、どしどしお待ちしております♪ 「作ったよ!」と言う方も、ぜひぜひお教えくださいね〜。
ではまた来週土曜日に、お会いしましょう〜!


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