フリーアナウンサーの宮島咲良さんは、2021年3月に子宮内膜症の手術を行なったことを自身のSNSで公表。退院後はすぐに仕事に復帰し、今では各メディアで活躍する宮島さんですが、「手術後はどんなリスクがあるのか?」はやはり気になるそう。そこで今回は、宮島さんの主治医でもある東京国際大堀病院・産婦人科医の柳田聡先生に、子宮内膜症の手術後の後遺症、再発リスク、そして妊娠について詳しくお聞きします!
術後の後遺症はあるの?
→ほとんどありません。
柳田 聡先生(以下、柳田):腹腔鏡手術と開腹手術、いずれも手術をしたあと少しだけ痛みはありますが、後遺症と呼ぶほどの症状はありません。その点は安心していただければと思います。
宮島咲良さん(以下、宮島):手術の傷の痛みももっと長引くのかなと思いましたが、徐々によくなって。私は4日で退院しましたけれど、前日の午前中までは痛みを我慢しながら歩くという感じだったのが、午後にはしゃがめるようにまでなっていました。
柳田:宮島さんに行なった腹腔鏡手術は、メスを入れる箇所も小さいので傷も小さく、痛みからの回復も早いのがメリットですね。傷の違和感は2週間程度続くかと思いますが、術後1週間もするとずいぶん楽になります。宮島さんの今の体の調子はいかがですか?
宮島:手術していただいてから1ヵ月半ほど経過した時点では、「今チクッとしたな」程度の痛みは若干ありましたが、基本的に生活に支障をきたすようなものはないですね。傷はまだ残ってはいるんですけど、傷口を触っても痛くないです。
柳田:術後の経過も良好で、退院後1ヵ月経過しても問題がない宮島さんについては、女性ホルモンの分泌を抑えるお薬「ジエノゲスト」を再開したところですね。半年前に薬剤による治療で様子を見ていた時には、このお薬でチョコレート嚢胞が小さくなることを期待していました。しかしお薬では小さくならなかったので、卵巣にできた子宮内膜症を腹腔鏡手術で摘出したわけです。ではなぜ、ジエノゲストを再開したかというと、今回の目的は「再発予防のため」になります。この治療をいつまで続けるかは、今後の診察所見と宮島さんの妊娠の希望によって相談していくことになります。
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