
先日、イタリア人の女性とオンラインで話す機会がありました。
その中で、イタリアと日本では、人々が働くモードが異なり、イタリアの方が雰囲気がゆったりしているよね〜という話になり。その一方で、私はUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)で働いていた頃、何名ものイタリア出身の職員とも一緒に仕事をし、往々にしてイタリア人と結び付けられがちな先入観(「大雑把」や「あまり勤勉でない」など)とは相反する、その熱心で緻密な働きぶりが非常にポジティブな形で印象に残っていました。そのことを伝えると、彼女なりの意外な分析が返ってきました。
「イタリアでは、仕事がもらえるということが、当たり前ではないのよ。だから、幸運にも職に就くことができたら、それこそ全力で働くわ。」
そうなのか!イタリア出張で垣間見たのは、合間にコーヒータイムやランチをゆったり楽しみ、オフは完全に仕事を忘れるという働き方。その裏には、オンの時間の集中力を支える、そのような意識もあったのでしょう。
仕事にありつけることが普通になってくると、その有り難みを感じていないかも知れない。この会話をきっかけに、自分に対し、そんな反省の気持ちを抱いたのでした。
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