「お守りツボ」でどこでもリラックス


ツボ押しというと、「肩こりや腰痛など、こりをほぐすときに押すのでは?」と思い込んでいる人も少なくありませんが、ツボの刺激は心の不調にも効果的です。イライラしたり、やる気が出なかったりといった状態は、西洋医学では病気とは見なされませんが、東洋医学ではそうした症状に関連する経絡(および経脈)があり、その経絡上のツボを刺激することで心の不調も改善することができるのです。

パニック障害になると、心身にさまざまな症状があらわれます。不安感や息苦しさ、動悸やのどが詰まった感じなど、人によってもそのあらわれ方や苦しさの程度が違います。

不安感が高まったら、緊急避難的に「ツボ押し」をして症状をやわらげましょう。

●「ヤバイかも」と思ったときのお守りツボ
ここでは、発作が起きそうなとき、緊張してきたときに刺激したい二つの「お守りツボ」の位置と押し方を、マスターしておきましょう。

【お守りツボの位置】左腕の経渠(けいりょ)と左腕の外関(がいかん)

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【お守りツボの押し方】

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パニック障害でなくても、パニック発作を起こしたことがある人、不安感が強い人も、気持ちが敏感になってつらいときなどに、ぜひ活用してみてください。

 

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私たちが暮らす現代の社会は、誰もが自律神経のバランスを乱しやすく、ストレスがたまりやすい環境にあるという認識で、自身をもっといたわる時間を持つべきではないでしょうか。

緊張しているからだをほぐせば、心もほぐれていきます。パニック障害に悩んでいる人はもちろん、不安感が強い人や緊張しやすい人も、「おもち呼吸法」と「ツボ刺激」で自律神経を整えましょう。


影森佳代子(かげもり・かよこ)さん
鍼灸師・心理カウンセラー、鎌倉ひまわり鍼灸院 院長。1964年生まれ。ボストン大学教養学部心理 学科卒業。同志社大学大学院修士課程修了。早稲田医療専門学校鍼灸学科卒業。心理カウンセラーを経て、鍼灸師として独立。延べ施術数は2万件以上。30代でパニック障害を発症するが、心理学と東洋医学を統合した独自のメソッドで自ら克服。現在は「影森式メソッド」としてパニック障害に苦しむ人たちにノウハウを伝え、多くの治療実績を上げている。オンラインでの相談・指導も行う。

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『パニック障害 大丈夫! かならずよくなる ひとりでできて不安がスーッと軽くなる画期的メソッド』
著者:影森佳代子 河出書房新社 1485円(税込)

心理カウンセラーとしての経験と鍼灸師としての知識を統合し、パニック障害克服のための独自メソッドを考案した著者。これまでのべ2万人以上の臨床実績に裏打ちされた、セルフケア方法を伝授します。病院で行われる治療法、症状がよく似た疾患など、パニック障害の基礎知識もしっかり紹介。つらい発作に悩む方はもちろん、「もしかしたら私も?」と不安な方にもおすすめしたい、著者の温かな言葉が詰まった一冊です。


イラスト/林ユミ
構成/金澤英恵