② フィット&フレアーが進化した”X”シルエットのワンピース

2021年7月10日、ウィンブルドン選手権にて。
ワンピース /エミリア・ウィックステッド ピアス/キキ・マクドノー 靴/ジミー チュウ 写真:ロイター/アフロ

キャサリン妃のもう一つの鉄板シルエットといえば、フィット&フレアー。このワンピースもその一種といえます。
ウエスト切り替え、ミディ丈といったベースに加えて、最新のこちらはキャップスリーブ、ボリューム感が増したアンブレラスカートと、全身のシルエットがよりくっきり、いわゆる”X”シルエット=プリンセスシルエットになっています。

これまで以上のゴージャスで華やかなチョイス、そして英国を代表するモードブランド、エミリア・ウィックステッドを難なく着こなされるキャサリン妃の自信が感じられます。

色も鮮やかなので、パンプスなど小物はベーシックなデザイン、プレーンカラーを合わせて引き算。派手になりすぎないためにこうしてバランスを取るのが、キャサリン妃の上品スタイルのポイントです。

 


③永遠のクラシック・デザイン、 Iラインのワンピース

ワンピース/ビューラ ビーズのクラッチ/ジョゼフ 靴/アルド 写真:REX/アフロ

こちらが先週末のキャサリン妃。グリーンのワンピースと同様、ウィンブルドン選手権を観戦&表彰式に出席された際のファッションです。

新たなピンクのワンピースは、これまでの2つと同じように、袖付きに、ウエストマーク、ミディ丈と、キャサリン妃の基本条件を備えたデザイン。

一方で、先の2つとの違いはワンピースのニュアンス。スタンドカラーに包みボタン、フレアースカートと、こちらは甘さのあるレディライクな雰囲気です。それがお得意の英国ブランド、ビューラのもの。三児の母でアラフォーの現在、キャサリン妃は大好きなガーリーテイストから、クラシックで落ち着きのあるものへと上手にシフトされています。

また、半袖ながら薄手のウール素材というのも、キャサリン妃がよく選ばれるお洋服の特徴。冷暖房が完備の昨今では、実は活躍の場が広いと言えるでしょう。

靴は、お洋服のニュアンスに合わせてアンクルストラップを合わされているところも注目。
全体的にヌーディーカラーでまとめ、エレガントで雰囲気のあるスタイルです。

カラフルでありながらも色の濃淡はあり。基本のシルエットは守りつつ、ディテールで変化とトレンド感をプラス。小物選びで、足し引きをして全体のバランスをとる。
これらがキャサリン妃の静かなるファッション進化のキーです。
 

構成/高橋香奈子、片岡千晶(編集部)


前回記事「キャサリン妃ファッション「クロエ」のサファリジャケットとデニムコーデを披露」はこちら>>

 
  • 1
  • 2