③迷い方を決める

「百ます計算」の隂山先生が勧める“子どものことを一番に考えない”子育て_img0
 

さて、ふだんの買い物には割り切りが大事と言い切る私ですが、パソコンや車、家電(女性なら洋服やバッグなどでしょうか)など、生活の質に長く影響するような買い物となると、さすがに少しは迷います。

ハイブランドなものや高品質な日本製のものは高額でお金がかかる。かといって安いものを買えばその品質に不満が残る、というような場合です。こうした場合、私は「お金がかかる(お金が減る)」と「不満が残る」の二つを天秤にかけて決断するようにしています。お金が減っても品質で妥協したくなければ前者を、品質に不満が残ってもお金を減らしたくなければ後者を選ぶわけです。そのどちらとも決めかねる場合、残る選択肢は「次の機会に託す」か「諦める」か、それだけになります。これで問題解決の道筋が明確になり、前向きになれます。

こうして時間と気持ちに余裕ができれば、今度は別の問題を片付けたり、新たな情報収集に時間を費やしたりできます。一つの問題にずっと立ち止まることなく、人生を前に進めることができるのです。成功する人は決断が早いと言われますが、実は、自分なりの「決断の仕方」を持っているだけなのです。

決断が必要な問題に直面したら、迷う時間のリミットを設定し、判断のプロセスを決めておきましょう。つまり迷い方を決めておくこと。こうすれば時間と精神の消耗は最小限に抑えられます。こうして、自分の心と時間をマネージメントするのです。

 


ストレスでいっぱいになったら、投げ出していい


今のお母さんは本当に素晴らしい。母として、妻として、そして懸命に働く一社会人として、肥大化するばかりの仕事を精力的にこなしています。私はそれを見ていて本当にすごいと思います。

しかしその評価は、私が見る限り決して適切ではありません。家事に協力的でない家族、自分の時代の理想を押し付けてくる舅や姑、精神論でしかモノを語れない上司。いずれもストレスの源です。