『婚活』という単語が初めて使われたのは、2007年と言われています。今ではすっかり定着したパワーワード。しかしこれにより、私たちは「努力して結婚するのが正解」と思い込んではいないでしょうか......。

この記事では、婚活をあえて卒業した女性の経験談をご紹介。婚活をやめるに至った経緯、そして得た気づきとは?

 


離婚後の「再婚はマスト」という呪縛

名前:舞子さん(仮)
年齢:40歳
職業:WEBデザイン事務所経営
ステータス:バツイチ、子なし

今回は一度は”再婚活”を頑張っていたという舞子さんに、婚活をやめた経緯を聞いてみました。

舞子さんが離婚したのは、約2年前。38歳のときでした。

「5年の結婚生活を経て、離婚しました。子供もおらず、わりとスムーズな協議離婚です。ただ離婚を言い出したのは元夫の方。それを受け入れる形で離婚したので、やはり心の傷は浅くはなかったです」

 

1番不安だったのは、“この後、再婚できるかどうか”だったと言います。

「離婚時点で先のことを考えられる余裕はなかったものの、心のどこかで当然のように“またいつか結婚はしないとな”と思っている自分がいました。

でも、最初の結婚の前ですら婚活にはかなり苦戦したので、今さらもう一度婚活をしろと言われても、また一から頑張る自信はありませんでした」

舞子さんが再び婚活をしようと立ち上がったのは、離婚から半年後。ふさぎこんでいた状態から抜け出し、ようやくポジティブな気分になれた頃に、友人から言われた一言がきっかけでした。

「離婚してからよく言われたのが、“次の人、できた?”というセリフです。正直私の場合は、離婚が大変すぎて新しい出会いどころじゃなかったですし、そう簡単に気持ちを切り替えられません。そんな簡単なことみたいに言われても……と違和感を抱きました」