NOKKOさんからの質問
Q.
今も友人の自殺の責任を感じ続ける彼に、どう接したらいいのか分かりません。

今、付き合っている彼は、学生時代に親友が自殺した、という経験があり、「友人の苦しみに気づけなかった」と今も自分を責め続け、「僕はもう幸せにはなれない」と言います。そんなふうに重く受け止めている彼に、どう接したらいいのか分かりません。彼自身のまじめさもあると思いますが、少しでも気持ちを軽くしてあげたいなとも思います。どうしたらいいでしょうか?

特別ゲスト 樋野興夫先生の回答
A.
過去を悔むより、その経験を今苦しんでいる人のために生かしましょう

彼にどんな言葉をかければいいか迷っているとのことですが、大事なのは何を言ったかじゃなくて、誰が言ったかなんですよ。僕はがん患者の方とお話するとき、ケアをしようとなんてしません。ただ、顔を向き合わせて話すことが大事だと思っています。人と人は、やはりフェイス トゥ フェイス。彼のことを大切に思っているアナタが、きちんと向き合って焦らず時間をかけて想いを伝えれば、必ず彼の気持ちはほぐれていくと思いますよ。

厳しいことを言いますが、反省してもその友人が生き返るわけではありません。それよりも、その経験を生かして、世のため、周囲のために行動したほうがいい。世の中には苦しんでいる人がいっぱいいる。そういう人たちへのプレゼントを送ってあげてください。

過去は振り返らない。反省は引きずるものじゃない。人生、前進あるのみですよ。

いかがですか?
樋野先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE
  • 樋野 興夫さん1954年、島根県生まれ。順天堂大学医学部、病理・腫瘍学教授。2008年に「がん哲学外来」を開設。理事長として、がんによる不安を抱えた患者や家族を支援するため、無料の個人面談をおこなっている。その対話からたどり着いた人生観、死生観を綴ったエッセイ『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』(幻冬舎)が話題となっている。他著書に『いい覚悟で生きる』(小学館)などがある。 この人の回答一覧を見る
  • 山本 奈緒子1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『with』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。 この人の回答一覧を見る