最近、「離婚」に対する私たちの価値観は大きく変わりつつあります。「離活」という単語まで生まれるほど、昔に比べて離婚はタブー視されなくなり、個人の意思が尊重される時代。

少しでも離婚を考えたことがある人や、現在離婚に向けて動き始めている人なら、きっと誰しもが抱いている疑問。それは「離婚したら本当に幸せになれるのか」ということだと思います。

実際に離婚を経験した人は、どのような経緯で決断に踏み切り、困難を乗り越えたのでしょうか? そして離婚後の人生はどうなったのか、その実態や本音を聞いてきました。

 
名前:由梨さん(仮名)
年齢:40歳
職業:IT企業勤務
現在のステータス:バツイチ、子供なし

母親の猛反対を押し切って、結婚した二人


前週に引き続き、今回も離婚経験者の女性に実体験をお話してもらいました。由梨さんが離婚をしたのは、約1年半前のこと。結婚していた期間は3年半でした。

元夫とは、偶然バーで出会って一目惚れというドラマティックな出会い。大恋愛の末の結婚でした。ところが……。

 

「両親から猛反対され、結婚を認めてもらえませんでした。それまでは親子とても仲がよかったのですが……」

両親から指摘されたのは、「育った環境や価値観などが彼とは違いすぎる」ということでした。由梨さんの実家は代々会社を経営しており、裕福な家庭で育ちました。由梨さん自身も有名大学を卒業後、大手企業に就職。

「私の親は、いわゆるエリートのような男性と結婚してほしがっていたので、元夫の学歴や年収に一切満足しませんでした。彼の実家もごく普通の家庭だったのが気に入らなかったようで。『絶対彼とはうまくいかない』の一点張りで、実家とはほぼ絶縁状態になりました。結婚式に親を呼ぶことすら出来ず、まるで駆け落ちしたかのような気分でしたね(笑)」