いつからか、ダイエットの大敵とみなされるようになった炭水化物。最近では、小麦粉を摂らないグルテンフリーダイエットをはじめ、糖質制限など、炭水化物の摂取を断つことで減量することがダイエットの主流となっていましたよね。意識高めなハリウッドセレブの間でも、美をキープするなら炭水化物は控えることが半ば常識のようになっていました。

それがコロナ禍により、去年くらいから意外な変化が起きているのです。自主隔離中に起きたパンブームにより、多くのセレブたちが自家製ブレッドの画像をSNSに投稿。そして、外出できないストレスからストイックなダイエットを止めることにして、改めて炭水化物の美味しさに気づいたセレブも。

写真:Backgrid/アフロ

つねに最新ダイエットを真っ先に取り入れて来た美容マニアで、一時は厳格なヴィーガンだったグウィネス・パルトロウもそのひとり。9ヶ月間の自主隔離中に、今までは自分に禁じていた炭水化物も食べる生活を送った結果、体重は約9キロも増えたと言います。「だけどどうにかしなきゃとは全然思わなかったの。自粛生活を乗り越えられたのは、ワインやパスタ、ビスケットとクラッカーとチーズがあったおかげだと思うから」。

バルセロナのレストランで、リゾットらしきディッシュとワインを前にしたグウィネス。テーブルの上には「ダイエットなんてクソ喰らえ!」というメッセージサインが。


このグウィネスの言葉、共感できる方は多いのではないでしょうか。

友人に会うこともジムに通うことも、好きなアーティストのライブに行くこともままならないステイホーム期間、美味しい食べ物やアルコールを味わうことが唯一の愉しみであり慰めとなっていた。この1年半は、食の大切さを再認識する機会にもなった気がします。

そしてジェニファー・アニストンも、「私を含め、世間ではパンを避ける傾向にあったけれど、今では食べ過ぎなければ問題はないと思っているの」とコメント。

写真:AP/アフロ

以前は炭水化物を控えるダイエットをしていたけれど、現在は適度に摂ることにして自分を甘やかしているそう。「炭水化物を食べると身体が喜ぶの」とアニストン。

実は私もつい最近まで、炭水化物を1日1食しか摂らない食生活を続けていました。それは、過去にグルテンフリーダイエットの本を出して小麦粉の摂りすぎは身体に良くないと思っていたのと、更年期すぎにぱ〜んと太る家系なので、40を過ぎてから太らないよう、意識的に節制するようになったから。そして離婚後はお酒を飲む機会が増えたので、夜は炭水化物の代わりにアルコールを飲むと決めたことがきっかけ。

それが数ヶ月前に環境が変わり、1日3食しっかり炭水化物を摂る生活に。最初は太るんじゃないかとビクビクしていたのですが、なんと、意外と体型に変化はなかったのです。しかも、女性にとって炭水化物は、実はホルモン分泌に欠かせない栄養素。炭水化物不足は、代謝や月経サイクルなどにも関わってくるそう。

それを知って、すぐに思い当たったのが、炭水化物、特にお米をしっかり食べるようになってから、今まで悩んでいた抜け毛が激減したこと。最近、床にフローリングワイパーをかけたときに、シートに着いてくる髪の毛の量がすごく少なくなったな〜と思っていたのですが、これは炭水化物のおかげ!?

グウィネスはその後5キロの減量をして、その後は量には気をつけつつも、引き続きパスタやパンも楽しむ食生活を送っている様子。結局、何でも極端ではなく、バランス良く、が大事なんですよね、きっと。

そんなわけで、もしもかつての私のように美容のために炭水化物を我慢している方がいたら、セレブたちに倣って、ほんの少しそのダイエットを緩めてみてもいいかもしれませんよ。
 


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