ぴちきょ:経済活動に繋がっていきそうな可能性がVR上にたくさんあって、学びの場もそのひとつ。イーロンマスク率いるスペースX社のロケットがずらっと並べられたところで、宇宙好きの方に向けてツアーが組まれたり。それから、実際にある「河口湖音楽と森の美術館」の協力のもと、オルゴールの歴史を学べる場も作られています。
ぴちきょ:もちろん、VR上のスクールやセミナーなんかも。私もアバターで先生になって、「会社の作り方」の講義をしたことがあります。20代の方が20人ぐらい参加してくれ、スライドを使いながら授業しました。
はせとも:その名も「教えてぴちきょ先生」ですね。私はYouTubeに配信されたものを拝見しましたよ。家に居ながら興味関心が広がるってことに気づくことがVRは本当に多い。
VRで結婚相手も見つけることができる??
バタやん:VR上で今、どんなことが起こっているのか興味はあるけど、入っているのはデジタルやゲームに詳しい人だけという勝手なイメージもあったりします。
ぴちきょ:VR人口は今、増えつつある段階。コロナが収束すれば、リアルへのより戻しは想定されるけど、一度VRを味わうと、100%リアルに戻ろうという気にはなれないと思ってます。VR人口が増えて、イベントが増えて、経済圏が生まれて、アバターのワールドクリエイターに対する需要も高まっていくだろうし。若い方が活躍できる場が増えて、我々は推し活動がもっと楽しめる(笑)。新しい時代は確実に来ているんです。
はせとも:VRの世界ってぴちきょさんにとって、何ですか?
ぴちきょ:VRは日常の拡張。制約なく、できることが増える日常って捉えてます。リアルはリアルで、VRはVRと、分けることそのものがナンセンス。だって、VRChat上で結婚相手を見つけたっていうケースもありますから。
はせとも:出会いの場も拡張してしまうとは! アバターでさくさく歩けるくらい慣れると、VRが日常になってその先が広がっていくのかも。
ぴちきょ:早く歩けるのもいいけれど、いつまでも誰かに手をつないでもらいながら歩きたい気もする(笑)
はせとも:じゃあ、ゆっくりモードのままにしておきます(笑)。
バタやん:思うに、空間そのものが物理的に広いから、VRに入れば世界が広がっていることを体感できるんですよね。
ぴちきょ:そうそう、地球以上のサイズ感。VRは無限に広げることができるから、地球よりもっと大きい惑星に住んでいる感覚なんですよ!
日々の生活の中で新しい扉を広げた先はまさかの宇宙規模。VRっていう最新テクノロジーに助けてもらいながら一歩踏み出すと、そんな世界があるんです。SF映画のような未来の話の続きは、自分たちで作ることから始まるのかもしれませんね。
<補足解説>
VRChat…アメリカのスタートアップ企業が運営しているソーシャルVRアプリ。世界中のVRユーザーが利用し、同時接続数は4万ほど。VR上最強の遊びの場として、「ワールド」と呼ばれる世界を展開している。
画像提供/トーモ 代表取締役・東智美
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