家計分担の提案は、社会性あるパートナーだと認められた証
そうした私の経験からも、彼からの「家計分担の提案」については大きくふたつ、ポジティブに捉えることができると思います。
ひとつめは、負担をお願いされたのが「食費」だということです。例えば、今日はちょっと奮発して旬のフルーツを買おうかなとか、少し高級なハーブを使いたいなと思ったら、自分が握っているお財布の中でやりくりできますよね。私は単純に食べたいものを我慢するのがつらいので(笑)、そういった面でも食費担当で良かったと思っています。冷蔵庫を覗いて、「なんでこんなに高いのを買ったの?」と小言を言われるリスクも減らせますしね。
ちなみに食費は、工夫次第で節約できる支出項目です。彼は「ある程度金銭的に支えてもらえないと難しい」と仰っているものの、家計運営にまつわる支出の中でもっとも負担が少ない部分を、ナナさんにお願いされたのではないでしょうか。住居費などの固定費は金額も大きく、節約が難しい支出項目ですから、食費の負担だけで済むならとても良いお話だと思いますよ。
そしてもうひとつ。家計の分担をお願いされるという関係性についても、私はポジティブに捉えています。それだけ彼から「パートナーとして信頼されている」証だと思うからです。きっと彼は、ナナさんがお仕事に真面目に取り組んでいらっしゃる姿を、好感を持って見ていたのでしょう。その上で、ナナさんは社会性があり、自立した素敵な女性だと感じたのではないでしょうか。
交際期間8ヵ月というスピードで彼が結婚の意思を固めたのは、ナナさんの魅力と、おふたりの相性の良さはもちろん、「この人となら“一緒に”家庭を築いていけるだろう」という、ナナさんへの信頼感も大きかったのではと想像します。パートナーに頼っていただけるのは、とても素晴らしいことだと思いますよ。
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